2005年08月01日(月)   彼女の隣人


このお店でバイトを始めて 2年2ヶ月
ヨマさんと出逢って 2年2ヶ月
やっと心を開いてくれた
「今までは、自分で壁を作ってた。来るもの拒む、みたいな」
そう ヨマさんの壁は厚くて
何度も何度も叩いたけど 逆効果ってくらい 跳ね返されて
やっぱりこの人とは分かり合えないのだろうかと 諦めかけて 諦められなくて
こんなに月日が経ったけど…
今 本気で笑ってくれるから きっと無駄じゃなかったよね
本当に嬉しい
ヨマさんの変わり様に みんながびっくりしている
こんなヨマさん見たことないって
初めて髪型も変えた



あたし 「花火が見たい」
ヨマさん「連れてってやろうか?」
あたし 「うん!いいの?」
ヨマさん「いいよ。その代わり、浴衣を着ること」
あたし 「浴衣持ってないよ…」



一緒に花火大会に行けるかもしれない
でも 私でいいのだろうか
新しい男と行かなくていいのだろうか
ヨマさんは今頃 誰かとデート中
「ウンコ踏んだから、運が付いたんだわ、きっと!」
あたしも踏んどきゃ良かったかな




仕事。
夏のキャンペーンが始まった
たいしたことはしていないくせに 精神的にじわじわとやられている
Eさんもいなくなって チグもいなくなって
同期のまーちゃんも お寺に修行に行っちゃったから
主力となるメンバーがガランといなくなったのだ
自分は何を支えにすればいいのだろう
自分には自分しかいないのだけど…
ミーティングをして ゆっくり皆の意志を確認したかったけど
その時間もないまま来てしまった
みんなどこに向かってるのか わからないな
いらっしゃいませも ありがとうも そこは壁だよ 人に届くの?








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