2002年05月24日(金)   キリマンジャロの雪


Yahoo芸能ニュースに
「石坂がん摘出、黄門様の肛門どうなる?」って見出しが。ウッ


今日は8時半起床。(いつもは昼過ぎ)

奇跡だ。
いや、奇跡でもないか。
用事があれば、きっちり起きる自信があるのだよ。

今日は彼氏(姉の)のお見舞いに行ってきたのです。

みぃ姉さんからもらった蟹さん(割れないシャボン玉)を持っていったけど
これ、病院内でやっちゃあいかんわな…と、病院に着いてから気付いた(遅い)
割れないので、フーとした後、シャボン玉を拾わないといけないのだよ。
ちょっと大変。でも楽しい。
でも病院ではだめー


昼過ぎに病院を出て、1人 ヴィレッジ・ヴァンガード(本屋さん)へ行った。
大抵見るのはファッション誌・デザイン誌で、あと適当にガラクタ(良い意味で)を見て回るんだけど
携帯の時計見てビックリ。気付けば二時間も経っていた。

「パティ・スミス完全版」という本が欲しかったのだけど、4600円もするんだなーこれが。

た け え

で、いさぎよくパティは諦めたのだけど
二時間も彷徨ったくせに何にも収穫無しで帰るのが淋しくて
「 なにかないか〜ぁ なにかないか〜ぁ 」
と、頭の中で念仏を唱えるかのごとく呟き。(怖い)

で、結局

変な絵が描いてあるマッチ(50円)と
ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」(文庫・540円)を購入しました。

マッチはもちろん ミヤシタにあげるのさ。
待ってろよミヤシタ。(見てないけど)

キリマンジャロの雪は、よく立ち読みしてたんだけど
やっぱり家でゆっくり読みたいと思ったので。買っちまったい。


帰りは歩いて帰ったよ。バスの停留所9つぶん。
スッキリした。
足痛い。









エソのため死に行く男・ハリーと、その妻・ヘレン。





彼女を見ると、泣いていた。

「ねえ、いいかい」と彼は言った。
「おれがおもしろ半分にこんなことをしてるとでも思っているのかね?
 なぜこんなことをしているのか、おれは自分でもわからないんだ。
 おそらく自分を救うために人を殺そうというんだろうな。
 最初、話を始めたときは、おれも正気だったんだ。
 こんなことは、始めるつもりがなくて始まってしまったんだが、
 今はまるっきりアホウ鳥みたいだ。きみにできるだけ辛く当たろうとしている。
 ねえ、ヘレン、おれの言うことなんかどうか気にかけんでくれ。
 ほんとうは君を愛しているんだ。それはきみにもわかってるはずだ。
 きみを愛するようにほかの女を愛したことなど一度だってないんだよ」

つい彼は、いつものウソをつく癖にはまりこんでしまった。
このウソをつく仕事で彼はパンとバターを稼いできたのだ。

「あなたはやさしいお方」
「この雌犬め」と彼は言った。
「この金持ちの雌犬め。いいや、これは詩なんだよ。おれの頭はいま詩でいっぱいなんだ。
 たわごとや詩でね。たわごとのような詩でね。」
「やめて。ねえ、ハリー、あなたはどうしてそう悪魔みたいにならなきゃいけないの?」
「おれは何でも残して行くのがいやなんだ」と男は言った。
「あとにものを残して行くのがきらいなんだよ」



                          --- キリマンジャロの雪 より













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