march forward.
りりかの独り言。

2004年08月16日(月) 気持ちだけ。

子供たちは、今日から旅行に。

疲れた体で帰ってきた部屋は、誰もいない空間で。



ものすごく、寂しくなった。

早く帰ってこないかなぁって、そればっかり考えた。



夜8時に家について。

シャワーを浴びて、だらだらしていたら。

9時、玄関のチャイムがなった。

「はい?」

「Hですけど」

「え!?どうしたの!?」

「いや、仕事がこっちだったから、顔見ようかなぁって」

「えーー!びっくりー!」

「うん、びっくりはいいから、開けてくれない?」

・・・インターホン越しに会話してた。



入ってくる早々「お腹空いたー」と言い、昼ご飯用に買ったパンを食べだしてた。

私は、牛乳を入れてあげて。

「今日泊まって行けるの?」

寂しくて仕方なかった私は、彼に聞く。

「・・・明日、朝早くから仕事があって。泊まれないんだよ」

「そう・・・」

「余計寂しがらせちゃうかな?来ないほうがよかったかな?」

「うん」

「そうはっきり言うなよー(笑)」



昨日見てきた地元の花火大会を、携帯のムービーで撮ったからって。

それを見せたかったんだって。


画面が小さくて、よく分からないよー。

とか文句ばっかり言ってる私だけど。

気持ちは、すごく嬉しいって思った。

見せたいって思ってくれる気持ち。



「来年は、一緒に、子供たち連れて、行こうね」

あいつは、携帯を握り締めて何度も何度もリプレイしている私に、言った。



帰る間際、玄関まで見送った私に、一瞬キスをした。

ホント一瞬で、早業で、びっくりしてる私に。

「あ、これ私忘れるところだった」

って、ポケットから出してきた物は、お香。

「りりか、こう言う香り好きじゃん」

green forest

「これで癒されてね。鍵閉めて、早く寝なさい。おやすみ」




あなたの。

こう言うところが、私は凄いなって思う。

大事な人を、本当に大切に出来るところが。

私は。

大事な人を、大切に出来ないから。

どうやって、大切にしたらいいのか、分からなくなるから。


だけど、少しずつ分かってきたよ。

あなたが、私を大切にしてくれる所を。

一番近くで見て来たから。









彼が買って来てくれたお香。

もらってすぐに、早速焚いてみた。

私の大好きな香りだったよ。


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