march forward.
りりかの独り言。

2004年03月16日(火) 送別

前にも書いたけど、高校生のTくん。

来月でバイトを辞める。

ずっと辞めるって言ってたけど。

今回は本当に退職願も書いた。


「辞めたくないっすよ」

書きながら、何度も繰り返す。

「仕方ないよ。君たちは学業優先だからね」

私は、続きを書くように促す。

「りりかさん、あっさりしてますね」

「そりゃ、寂しいけど。私も一応これでも親なので、親御さんの気持ちが分かるもん」


Tくんは、2年生に「仮進級」と言う形になった。

赤点が何個かあったらしく、本当は留年だったけど、元来真面目な性格のTくんは、無遅刻・無欠席(インフルエンザの出席停止はあったらしいけど)・無早退だったので、「仮」進級出来ることになった。

仮進級だと、他の人よりも多く補習を受けて行かなきゃならなくて、3年生に上がるときには赤点が0個じゃなきゃ留年になるらしい。

2年続けて仮進級と言うのは、だめなんだって。

「別に赤点取ったのバイトのせいじゃないし、バイト辞めたからって勉強するわけじゃないんだけどなぁ」

なんて、グチグチ言いながら、退職願を書いていた。



Tくんの言い分も分かるけど。

やっぱり、親御さんの気持ちの方が分かる。

少しでも、不安な要素は排除したいって思う。

「我子のために」って、思うもの。






Tくんが、ここを見る事はないんだろうけど。

私は、君の頑張りを知ってる。

君が就業時間過ぎた後も、一人で休憩室のゴミの分別をしていたり、帰りに駐車場に散らかされた空き缶を拾ったりしているのを見てたよ。

生意気なやつで、だるいとかすぐ言うけど。

本当はいい子なんだって、知ってるよ。

こんな事面と向かって言ったら、君は。

「そう言うの、くすぐったくて性に合わないっすよ」

とか言うんだろうね。




Tくんの送別会幹事は、Tくんより2つ年上の、元バイトの子がやることになった。

私は送別会の日は、夜まで仕事なので行けないなぁって思っていたら。

「朝までやっているので、絶対に来てください」

と、幹事の子から電話があった。



この時期は、入ってくる人も多いけど。

去って行く人も、もちろん多いわけで。

なんだか、好きな季節だけど悲しかったり、する。


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