march forward.
りりかの独り言。

2004年02月07日(土) 私たちの未来。

日付が8日に変わる24時まで、勤務だった。

あいつは、仕事が終わってから、すぐに飛ばして来てくれたらしい。

私が仕事終わる2時間も前に到着。

しかも、また、内緒で。



今週は、喧嘩続きで、ちゃんと話せない事が多かったから。

顔見て話したいって思ったんだと、あいつは言った。

「明日は休みなの?」

って聞いたら、普通に朝から仕事だから、明け方帰るって言う。

私が仕事が終わってから話すとしても。

寝る時間とか考えたら、ほとんど話せないし。

しかも、睡眠時間も少なくなってしまうし。

私はもう大丈夫だから、そんな無茶しなくてもよかったのに。

「大丈夫。話せなくても、顔だけ見れたら、充分だし」

そう言って、2時間店の中で本を読んで待っててくれた。



仕事が終わって、外で先に待っているあいつの所に行ったら、電話中。

どうしたのかなー?って待っていたら。

「明日、休んでいいって!」

って嬉しそうに報告して来た。

電話は、お父さんからだったらしい。

そう言えば、もう1ヶ月休みってなかったもんね。(先週も結局仕事になったらしいし)

私は明日休みだけど、勉強もあるんだけど・・・。

って、躊躇ってしまったけど。

でも、あいつが帰った後に勉強してもいいし、来週はテスト勉強をしたいって理由で、かなり休みをもらっているし。

明日は、一日一緒にいよう。

そう決めた。

あいつは「予定とか狂わせちゃった?」って気にしてたけど。



こんな時間に開いているのって、あんまりないから。

駅前のチェーン店の居酒屋に行った。

利き酒コースとかを頼んで、久しぶりにめちゃくちゃ日本酒ばかり飲んで来た。

でも、この人と付き合ってから、かなり強くなったなぁと自分でも思う。

ふわふわしたりはするけど、記憶がなくなるなんて事は、日本酒飲まない限りありえなくなった。

元旦那も、酒飲みだった。

私は飲めない人間だったから。

「りりかはつまんねーな」

とか、言われてたっけ。

日本酒なんて、とんでもない!とか思っていたし。

まぁ、日本酒をこんなに飲めるようになったのは、去年の今よりちょっと前の、あの出来事からなんだよね。

あいつは「あれさえなきゃ、りりかは未だに日本酒なんか飲まない人間だったのに・・・」とか後悔(?)してるらしいけど。



飲みながら、色々と話した。

最近の喧嘩のこともそうだけど。

私の試験のことも。

もしも落ちたら、来年また受ける、と言う私に。

「もしも落ちたら、一緒に暮らしたい」

と、あいつは言って来た。

あいつの所でだって、勉強は続けられる。

でも、今の学校に通うのはどう考えても無理だ。

それに、やっぱり私は臆病だから。

もうちょっと、見えない先のことに恐怖ばかり感じて、先延ばしにしたい、とか思ってしまう。

そんな私を、彼は「逃げてる」と言うけど。

「そんなんじゃ、前に進めないじゃん」って言うけど。



私たちの未来を、作って行こうって言う。

見えない先の事ばかり、話したがるあいつは。

私から見ると、凄く勇気があると思う。

私は、漠然と「こうなるだろう、こうなったらいいな」って先を見る事が出来ても。

あいつは、いつもちゃんと現実的に「こう言う風にする」って見てるから。

私にとっては、まだまだ遠い未来の話でも。

あいつの中では、いつだって間近にある話で。

最近はお父さんにも。

「いつまで遠距離を続けるんだ?いつ一緒になるんだ?」と聞かれると言った。

親御さんだって、心配するよね、そりゃ。



どう言っていいのか、分からなくて黙ってた。

あいつも、それを察したようで。

「まぁ落ちたら、なんて縁起の悪い話するのは、よくないね」

って、頭を撫でてきたから、少しだけ救われた気がした。


こうやって、私はいつも逃げ道を提供してもらっている。


甘やかされている。



たくさん飲んで、たくさん朝まで眠った。

いつもなら、とっくに起きて働いている時間まで、一緒に眠った。

夢も見ないで、目が覚めるわけでもなくて、純粋に眠る事だけ出来るのは。

やっぱり、この人といると安心するからだろう、といつも思う。



そう言うの、分かっているけど。

未来の事は、まだ靄がかかったままで、はっきり見えないまま。


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