「ねぇ、俺たちが初エッチしてからそろそろ1年経つんじゃない?」
いきなり電話でこんな事言われて。
「知らない、分からない」
って言ったら。
「だってりりか、日記書いてるじゃん。あれ見たら分かるんじゃないの?」
ああ、そうだ。
そう思って自分の過去日記を読み返してみる。
5月3日。
ホント、そろそろ1年だね。
「何、3日会えるの?」
「努力するー」
「うん、期待しないで待つわ」
「期待しないとか言わないの。てか、会ったらエッチしてOKなんだー♪」
「さぁ?(笑)」
あんなにドキドキしてたあたしはどこへ行ったんだろう?
って思うくらいに、今はかなり平気。
もちろん、恥ずかしいし、やっぱり少しはドキドキするけど。
あの頃と違うのは。
あの頃は、あたしはそういうことするのが嫌だった。
何か、嫌だった。
でも、今は?って聞かれる。
今はね、嫌じゃないよ。
恥ずかしいって気持ちはあるけど、嫌じゃない。
あたしは、そう言う行為自体、好きじゃなくて。
子供作るためにするものでしょ?愛を確認するためって違うでしょ?みたいに思ってた。
何か、汚い感じがしてた。
一方的に男の性欲を処理するために、使われているって言うのも、納得出来なかったし。
あいつはそう言う感じじゃ無かった。
「大丈夫?」「痛くない?」
とか、何度も何度も聞いてくれる。
あいつがイク寸前でも「痛いからやめて」って言えば、あいつは「ごめん!」ってやめてくれる。そんなやつ。
だから、安心してあいつとはできたりする。
あたしが我慢する事なんか、ない。
女は、痛くても苦しくても、男がイクまでは我慢しなきゃいけないもんだと思ってた。
そんな風に話してたら。
「何か、今幸せな気分。俺とは嫌じゃないって言うのは、俺がりりかを愛してるって言う前提があるからね」
「そーなの?(笑)」
「そーだよ。俺は、ちょっとした事でも楽しいし嬉しいんだもん。それって気持ちがなきゃそうならなくない?」
「かなぁ?」
「うん。だから、俺がした事でりりかが喜んでくれる、笑ってくれる、そんな事で幸せになれるんだよ。りりかが俺とだから感じてくれてる、とかね」
「うーん・・・(だいぶ照れてる)」
「だから、りりかがいつも俺とだけは、って特別枠で思ってくれるように、日々頑張るよ!(笑)」
あいつの気持ちは。
いつだってあたしに合わせてくれてる。
あんな頼りなさげなのに。
凄く頑張ってくれてる。
凄く、嬉しい。
「今日もそろそろ一日が終わります。また会える日まで一日近づきました。 明日になったらあと5日。おやすみ」
今、これ書いているときに来たメール。
全力で、あたしを想ってくれる。
そこが違うのかな。
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