朝いつものおはようメールが来た。
あたしは、出勤してから、返事を送った。
「おはよう。いろいろと嫌な事があって、昨日は疲れて寝ちゃってました」
それで、昼休みにあいつから返事。
「昨日何があったの?今日は?今日は元気なの?」
凄く、心配してくれているんだろうなぁって、思った。
心配してくれるのは、嬉しい。
けど、また、気にさせちゃったなぁって。
ちょっとだけ、反省した。
疲れているあいつに、言いたくないなぁって思ったのにね。
「ありがと。今日は平気。今日も遅いのかな?お疲れ様」
夕方、仕事が終わってから、送っておいた。
あいつは夜の八時に帰宅。
「今日は早かったでしょ。後で電話するから、起きててね」
電話が来た。
「何があったの?どうしたの?」
「Hには関係ない事だし、今は平気だから、いいよ」
「関係ない事あるかよ。りりかの事で、俺に関係ない事なんかあるはずないだろ」
「うんー・・・でも・・・愚痴だもん」
「いいよ、何でも聞くって!ほらほら、話してみなよ」
昨日の嫌な事、いろいろ職場であった事。
あたしは話した。
あいつは、「うんうん」とか「りりかは間違ってないと思うよ?」とか、聞いてくれて。
たまに、笑いを入れてくれたりして。
あたしが笑ったら。
「あ、りりか、元気出てきたね」
って、嬉しそうに、あいつも笑った。
桜の開花の話もした。
今年は、あたしの誕生日くらいに満開って言ってたけど。
でも、あたしの好きな桜並木は、もう三部咲きだって。
「あたし、ちょっと一人で見てこようかな」
「おいおいー。そんな寂しい事言うなよ。一緒に行こうよ。もしも、りりかの誕生日に、あの桜並木が満開じゃなかったら、満開の場所に俺が連れて行くから」
「んー・・・」
「だから、一緒に見よ。ね。去年みたいに、一緒に歩こう」
「うん、そうだね」
その後は、あいつの職場の話を聞いたりして。
大変なんだなぁって思ったり。
あいつは、笑いながら、いろいろな話をしてくれて。
あたしの話も、ずっと聞いてくれる。
つまんないかなぁって、こんな仕事の愚痴、つまらなくない?って聞いても。
「つまらないとかじゃないよ。りりかの話は、ずっと聞きたい。てか、俺が聞きたいんだし、いいの」
って、笑いながら、言う。
電話を切るとき。
「りりか、元気になった?」
「うん、ありがと」
「俺は、りりかがどんな結論を出そうとも、りりかの味方だからね・・・ってクサイ台詞?(笑)」
「うん、クサイ台詞だけど。嬉しい。凄く楽になれる」
本当に、そうなの。
あなたが、あたしの話を聞いてくれると。
凄く楽になれるの。
なんだかね。
一緒に考えてくれて、一緒に悩んでくれる。
そんな、あなたが、すごく嬉しいの。
あたしは、言葉でうまく伝える事が出来ない。
下手。
恥ずかしがり屋だから、言いたい事とか、なかなか言えないんだ。
あなたを好きになって、よかった。
本当に、そう思うんだ。
だから、あたしを信じて。
あたしだけを見て。
あたしだけの、あなたでいてください。
ずっとずっと。
あなたと一緒にいて、本当によかった。
あなたもあたしと一緒にいて、本当によかった。
って思えるように。
思えますように。
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