march forward.
りりかの独り言。

2003年01月04日(土) 潰されそう

元旦以来、3日ぶりに会った。

あたしの仕事が終わった後。




あたしたちは毎月、あたしの勤務表を見ながら会う予定を立てたりするんだけど。

今月はたくさん仕事が入ってて。

そしてあたしが休みだったりしても、あいつがテストだったりで。

なかなか二人の予定がかぶらない。




「俺、テストでも終わった後とかに会ったり出来るよ?」

「やだよ、テストの勉強とかもあるでしょう?」

「平気平気」

「平気じゃない!」



離れて暮らすことに、大きな不安がある。

だけど。

仕方ないって諦めている、あたしがいる。




「もし。もしあたしが全く独身で。もちろんバツイチとかじゃなくて、だったらどうしてた?」

「何がどうしてた?」

「こうやって実家に帰る事になって。どうしてた?」

「あー。りりかがここに残らなきゃいけない理由もなかったら、て事?」

「うん」

「結婚してもらうかなぁ。それで連れて行く」

「あたしが嫌だって言ったら?」

「それでも説得して連れて行く」

「そか・・・」


それって、我慢させているんだよね。

本当は、一緒に行きたいのに。

あたしが子供たちと今以上に離れるの、嫌だって言うから。

我慢してくれているんだね・・・。



「なんでそんな事聞くの?」

「なんとなく」

「いつか、でいいよ。いつか来れる時になったら、来てくれたらいいよ。その前に俺が我慢出来なくなって、迎えに来ちゃったらごめんね。その可能性は強そうだなぁ」

「うん・・・」

「寂しい?」

「寂しいよ」

「頑張ろうね」

「うん・・・。寂しさが爆発しちゃったらどうしよう」

「そしたら、爆発する寸前に言ってよ。会いに来るから。それで、消すようにするから」

「でも、仕事とかで疲れて来れなくなったりするんじゃない?」

「俺、若いから!」

「何それ、嫌味?」

「そう聞こえちゃったー?気にしないで」

「気にするよー」

「でも・・・。ごめんね」

「え?」

「そばにいてあげられなくて。俺がここにいたら、そんな不安なかったのにね・・・」





ここにいたら。

あいつがここにいたら。

きっと、不安はなかったのに。

そうだよ、ここにいてくれたらよかったのに。



なんて、わがままな考えが浮かんでくる。




離れても平気とか。

自分たちは強い絆で結ばれているとか。

そんな風に思ったりしたけど。


もともと前向きじゃないあたしは。




不安で不安で、仕方なくなってしまう。




不安に潰されそうになる。


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