ライラは2歳から、保育園に通っている。
正確には、1歳と6ヶ月から。
最初は毎朝泣かれて、もう仕事辞めてライラと一緒にいようかな・・・と思ったくらいに、辛かった。
ある日。
当時まだ飴玉は怖くて食べさせられなかったんだけど、棒付きの飴なら、大丈夫かなって思って、お迎えのときにあげた。
そしたら、大喜びで、「明日もこれ買ってね」と言った。(まだ赤ちゃん言葉で、親だけが聞き取れるような言葉で、だけど)
次の日、朝泣かなかった。
「飴、買っておいてね」と涙を浮かべつつ、手を振ってくれた。
こんな小さい子に、あたしは何無理させているんだろう。と、凄く胸が苦しくなった事を覚えている。
それ以来、もう3年半。
ライラにお迎えのときに棒付きの飴をあげるのは日課。
ライラが一日頑張れる素、なんだよね。
だから、買いおきしているんだけど(一日に一個ってライラとは約束になってて)たまに切らすと、うるさい・・・
30円の飴が、100円のお菓子を買わされるはめになったりする。
3倍返しか・・・
かなり前に。
あいつがあたしの車に乗ったとき。
「この飴、一個ちょうだい」
って言った。
「これはね、ライラが・・・」
と、保育園に入ったときからの話をしてあげたときがあった。
まだ、ライラにあいつが会ったことない時期だった。
それ以来、あいつはあたしの車に乗るときに、必ず、
「コンビニによってください」
と言う。
で、飴を買っておいてくれるようになった。
乗らなくても、車の中の飴をチェックして、在庫が減ってくると、買い足して渡してくれる。
ライラはあたしがいつも買っていると思っているけど。
こんな小さい事なんだけど。
あたしには、あいつとライラがつながっている事だと思いこんでいる。
途切れなければいいな、と思っている。
だって。
ライラの頑張れる素が。
あいつのおかげって言う感じが、凄く凄く、嬉しいんだもん。
くだらないけどね。
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