普通のメールが朝から何通か来て。
あたしが一人でドキドキして待っていた事に、腹がたつ。
んで、電話して、「ねー!日記の感想とかはどうなのよ???」っていって見た。
「ああー、ごめん、まだ読んでないんだ・・・」
って、何で???
あたしが勝手に感想はどんなかな?ってドキドキしてただけなんだけど、なんだかむかついた。
「何でよ???」
「うーん」
「何?」
「実は・・・怖いんだよね」
「は?」
あいつが言うには、あたしの全部の気持ちだから。って言われて、どんな風に自分が見られているのか、思われているのかが、怖いっていう。
本音を知りたいけど、怖くて知りたくないって気持ちもあるとか。
「じゃー、読むのやめていいよ?」
「やだ」
「じゃー、どうするのよー?」
「りりかさんが一緒にいるときに読みたい」
・・・。
何で?
パソコンおいてきた意味ないじゃん・・・
てか、恥ずかしいんだって・・・
「あのさ、起動の仕方とか分からなくなっちゃったとか?あたしがいなきゃ、パソコン立ちあげられないとか?」
「んなわけないし」
「だよね。でも、恥ずかしいんだよ!一緒のときに読みたいって、意味が分からない」
「なんとなく、そう思ったんだよ。だめ?」
「だめ!!!!」
「はい・・・」
朝から、こんなやり取りしてて、あたしは危うく遅刻しそうになった。
休憩中、メールが来た。
「読み始めたよ。懐かしいね」
「そっかー、付き合ってすぐに、やっぱり別れた方がいいとか言い出したのは、B君に言われたからなんだー」
「携帯買って、最初のメール、保護ったんだ?」
あたしは、またまた電話。
「あのね!いちいちちょくちょく、感想入れないでいいから!!!」
「なんでー?」
「恥ずかしいから!!」
「りりかさん、かわいーよね。こういうとき」
「・・・。バカにしてるんだ?」
「してませんて。普段、感情がないように大人っぽく見せようと頑張っているから、こういうところが見えると、かわいいーって思う」
「・・・とにかく、全部読んでから、感想話してね!」
それから、しばらくメールも電話もなくて。
やっと返事が来たのは、夜中。
「すごく、重みを感じました」
「重かった?」
「いえ、重くてやだとかじゃなくて。なんていうか。りりかさんが、ホントに好きでいてくれているんだなぁって分かって。嬉しかったっていうか」
今までは、どれくらい俺の事好きなんだろう?
好きは好きでも、俺が言うすきとは違うのかな?と思ったり。
ホントに、考えてくれているのかな?って思ったり。
俺が伝えたい事、分かってくれているのかな?って思ったり。
俺だけが、いっぱい好きで、りりかさんは、そんなんじゃないのかな?って思ったり。
かなり不安がっていました。
でも、本当に好きでいてくれているんだって、自信が出来た。
まー、俺がりりかさんをすきって言う気持ちほどではないけどね。
「りりかさん。ありがとね。でも・・・」
「でもなに?」
「俺、あんなに情けないかなぁ!?」
「情けない?」
「なんだか、頼りないっていうか。お子様っぽいと言うか、りりかさんがいなきゃ、死んじゃうーって言っているガキっぽくみえた。りりかさんに、付いて行かせてください!って言う見たいな。違うよねぇ?もっと、俺のほうが引っ張っていっている感じでしょ?」
「いや、君は、あの日記のままだよ、あたしから見て」
「そんなんじゃないよー!」
ホッとした。
分かってもらえた事に。
あたしが、どんな気持ちでここまで来たのか。
どんな気持ちで、あいつの事を考えているのか。
分かってもらえたみたいで。
あと。
ホッとしたのは。
あたしのそう言う気持ちを、重いって思われなかったこと。
もっともっと、軽くあいつがあたしの事を考えてて。
そこまで、思いつめるほど考えないでよーって、重く思われたら。
どうしよーって、思ったから。
かなり緊張したんだ。
「これからも、ちょくちょく、見せてくれます?」
「もう、見せないよー」
「えー・・・」
あたしは、あなたが好き。
好きで好きで、仕方ない。
だから、いろいろなこと、いろいろなもの、傷つける覚悟で、捨てる覚悟で、君を選んだんだよ。
これからも、ずっと、君が好き。
そして、分かる事は。
あなたも、あたしが好きだよね、これからも。
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