march forward.
りりかの独り言。

2002年05月31日(金) 既成事実

あいつが、髪を切った。
就職活動を本格的にするため。
茶髪だった髪も、ちょっと色が落ち着いてた。


あたしは17歳で結婚しているから、もちろん就職活動とかそう言うの分からない。
高校も中退だし。
バイトの面接とかには、髪の毛きったり、色染めたりして臨んだ事ないから。
いろいろ大変なんだなぁって思ってた。



「どんな仕事したいの?」

「特にないですけど・・・これが嫌だなって業種はあるけど・・・」


なんて話を、生理痛でだるい体で聞いてた。


「地元に会社が支店とかでもいいからあるのが理想ですね」

「なんで?」

「地元に帰ろうかなと思ってるから」

「いつ?」

「まぁ、来年の4月に入社して、すぐでもいいし、研修みたいのが終わって、勤務地希望出せるときになってからでもいいし」


入社してすぐ???
ていったら、来年の4月にすぐ???


「そ、そしたら、遠距離になっちゃうね・・・」

「でも、土日とか、休みのときに帰って来るし」


あたしは、三日会わないだけでも、寂しくなってしまうくらいなのに、それが1週間に一度、しかも、仕事が忙しくなったりしたら、毎週だって帰って来れないと思うし。

不安になった。


「そしたら。あたしは我慢出来なくなっちゃうだろうなぁ。寂しさみたいのに」

珍しく、素直に気持ちを言って見た。

あいつは驚いて、でも予想してたかのようにすぐに答えた。


「でもね。俺の人生設計では30までに結婚資金とか貯めなきゃならないんですよ。将来結婚する人に、経済的に不安なままからスタートさせたくないから。そのためには、実家に帰って貯める方が確実なんです。こうして一人暮らしをしてたら貯まらないしね」

ふーん・・・結構まじめに考えているんだなぁ。

でも、寂しいよ。

あたしは、遠距離は出来ない。

だって、いつでも傍にいてくれるって言う安心がなきゃ、怖いもの。


「だから、俺が地元に帰る前までに、ちょっとくらい離れていても平気!って言う信頼関係をつくっておきましょうよ。月に2,3回しか会えなくても、信じているし、大丈夫だもん!って言う気持ちになれるような関係になっていましょうよ」


「んー・・・どうだろう?今、君は、あたしの中で、かなり信用がないからねぇ」


「それで、俺が30歳、りりかさんは35歳。幸せな結婚生活をスタートさせましょうね」


まただ・・・なんで、いつもこういう重い話をさらっと言うんだろう。

無理だってば。


「あのね。君は普通に子供も産んでくれる、初婚の人と結婚しなさい」

「あのね。りりかさんも普通に俺の子供を産んで、結婚しなさい(笑)」


笑い事じゃないよ・・・






「まー。いつか結婚できるときが来て、それでも、今みたいにりりかさんがやだやだ言い張っていたら、無理やりでも既成事実を作っちゃいますけどね」

「は?」

「ゴムに穴開けちゃうから!」



・・・ばか?

女がそう言うことして、結婚するための既成事実を作る話は聞いた事あるけど。。。男がやるか?




「そしたら、あたしも妊娠した事内緒にして、病院に行って、子供産みたくないんで・・・って言うからいいよ」





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どっちもどっちでしょ。



最近は、前ほどこういう話を聞いても、流せるようになって来た。

順応性って怖い。

前は、苦しいくらいに悩む言葉だったのに。



もちろん、嬉しい気持ちも、いっぱいある。

でも、こんなこと、今考えちゃイケない。

そう思う。



もうちょっと、進んでから、そのとき、そのとき、答えを出して行けたら、と思う。



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りりか [MAIL]

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