あたしたちがこうなってから1ヶ月が過ぎ、これからのあたしたちがどうなるのか、本当に見えない。 でも、あいつに言われた言葉を、あたしはずっと心にしまってがんばっている。
あいつは、あたしに「就職して、普通に養えるくらいに稼げるようになって、そしたら奪いに行きますよ」 て、言った。 口では簡単に言えるかもしれない。こんなプロポーズじみたこと。 でも、あいつならいつかやってくれるんじゃないかと、ちょっとだけ・・・いやだいぶ、思っていたりする。
今は学生で、まだ1年学校が残っていて、 あたしはあいつに何も出来ない身分で、あいつも親に養ってもらっている状態で。 でも、あいつはいつか、あたしを迎えに来てくれるんじゃないかと思う。思いたい。
そしたら、あたしとあいつと。二人で誰の目もはばからずに、生きて行けるのかな。 それは、10年先かもしれないし、もしかしたら近い未来かもしれない。 もしかしたら、起こらないかもしれない。そんな夢みたいなこと。
けど、本当にそれが起こったら!という気持ちだけで、生きて行ける。今は。不思議だね。
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