PARANOID DIARY  海野  
 
ハウルの動く… / 2005年01月09日(日)
 

ハウル見てきました。バイトの同僚と6人で。どこの中学生の集団だよ!という感じですが、仲良く見てきました。実は全っ然期待せずに行ったんですが(いつも見てる映画批評サイトさんで評価が良くなかったこととか、キムタクとか)それが功を奏したのか、意外に面白かったです。意外とか言ってごめんね、駿。ていうかキムタクは全然アリでしたよ。多分前情報で「キムタク=ハウル」と知ってなかったら、多分最後まで気付かなかったに違いない。キムタクは自分の子供に堂々と、「父ちゃんはジブリの映画にでたんだぞー」と言っていいと思います。最後のほうにキムタクが叫ぶシーンがあって、そこだけは流石にキムタクっぽかったけど、ほかはホントにキムキムしてなかったです。メイビーとか言わないよ。少女ソフィーの声もちょっと違和感あったけど、ジブリアニメの声なんて違和感あるのがデフォなんだから別にとやかく言うほどではなかったです。美輪サマは美輪サマ!って感じで、さすが美輪サマだった。

ストーリー的にはいまいち盛り上がりに欠ける、というか時間が足りない気がします。多分あれ、あと45分くらい伸ばしたほうが面白くなるんじゃないかと…。なんか素敵な要素を詰め込んだのはわかるんだけど、拡散してる感じ。私は面白かったんですが、壮大さに欠けるというか。例えばラピュタなら「バルス!」のシーンとか、「腐ってやがる…」とか、ナウシカなら金の草原をナウシカが歩くところとか…まぁコレっていう見せ場を述べよ、といわれたらそこらへんを言うと思うんですよね。うーん、千尋ならハクの名前を言うところとか? それがハウルでは「どこ?」って聞かれても、拡散しすぎて「これ」っていう場所がないというか…。オチがベタな上にあんまりにも小さくまとまりすぎたせいかも。いまいち登場人物の考えてることがわかんなかったんですよね。まぁ冒頭の空中散歩でハウルにきゅんきゅんしちゃった私にとってはあんまり関係ないことというか…結局ハウルに萌えれば楽しい話なんだと思います。いや、ハウル、本気で美形だった。しかもヘタレでナル気味だった。サイコー。そんでもってハウルの動く尻。この尻のために、もう一回くらい劇場に足を運んでみてもいいかなぁと思ったほどです。駿もそのことをわかっていたのか、無駄に色っぽいシーンが多かった。胸元開けっ放しのままこっち(画面)に近づいてくるところとか、まぁとか。

結論として、あんまり期待しないで見に行けばソコソコ楽しめる映画だったと思います。他のメンバーも、予想よりは全然良かったと言っておりました。ジブリ作品、なおかつ宮崎駿作品ということで辛目の評価になってしまうんだろうけど、とんでもないけどこんな作品、普通の監督には多分作れないよ。スタッフリストが見たくてパンフ買ったんですが、こんな豪華なスタッフ使えないだろうし…。

そういえばウワサのハウル海賊版でありますが、盗撮したものによく1000円も出せるなぁ…。どうせなら映画の日(毎月1日のはず)に1500円払って見たほうが良くないですか? だって丸コピーならまだしも、盗撮ですぜ…。どうしようもなくジブリやその関係を憎んでいて、そこに身銭が1銭でも入るのがイヤだ!という人ならまだしも…。これが300円くらいなら適正価格だと思うんですけど。いや、問題はそこじゃないんですが…。でもこういう盗人猛々しいことは好きじゃありません。それにしても日本はまだしも、中国とか東南アジアはすごいことになってる。すごいですよ。


アニメ「プラネテス」をやっと見ました。あんまりにすごすぎて、1本だけ…と思ってたのに、借りてきた3本(計8話)全部見てしまった。うわー、でもこのアニメ、すごいけどそれ以上に地味。アニメファンの間ではかなり評価の高いこの作品ですが、放映がBSということもあって、一般の方の知名度はいかほどでありましょうか。そういえば十二国記も地上放送が始まってからじわじわ知名度上がっていった感じなので、プラネテスも最近は結構知られているのかも。

見たあとでいろんなレビューサイトさんをまわったところ、よく「近未来版『踊る大捜査線』」だと書かれてて納得。たしかに主人公クラスの「タナベ」の理想論は「青島」に通じるし、「室井」さん的役割は上司の「ドルフ」が担ってるような。現実と理想、現場と上層の溝というテーマも共通します。2話目の冒頭で、ロトくじをあてるためにみんなで踊るっていうアホなエピソードがあるんですが、そこを一緒に見ていたIさんは「ここらへんはパトレイバーっぽいよね」って言ってたんですが、踊る〜もモデルはパトレイバーだもんなぁってことで納得しました。

それにしてもこれくらいのクオリティのアニメはもう、NHKでしか見られないのでしょうか。民放も頑張ってくれ。そういえばローゼン見逃してしまいました…orz 水銀サマが見たいだけなのでがっくりするほどのことでもないんですが。

そんでもって「無限のリヴァイアス」「スクライド」「プラネテス」と、すんごい作品を世に送り出してきたすんごい監督・谷口悟朗センセの新作情報が届いて今から燃えてます。(舞HiMEは谷口作品とは違うと思うんですよね。大好きだけど) てなわけで「ガンソード」なわけです。うーん、どうなることかわかりませんが、監督が谷口氏なことと、音楽が中川幸太郎氏なのでそこだけは本気で期待してます。OPも酒井ミキオさんがいいんですけど、作風としてそれはないのかな…。脚本の倉田英之氏のこれまでの作品は見たことないんで…。とりあえず福岡でも放送しますように。


 
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