2011年03月11日(金) |
確定申告に来てみれば・・・ |
猫を留守番させて、税務署に確定申告しに来た。
普通の、いつもの申告なら、自宅で電子申告もできたのだが、今年はちと状況が違うので、相談しながらの申告。
一通り書類がまとまって、あとはパソコン入力するのみ。
自分で勝手にできるので、並んでいたけれど優先してもらえた。
入力し始めたら、何だかテーブルがグラグラする。
初めは自分がめまいでも起こしているのかと思ったが違う。
では、隣で入力しているこの男が貧乏ゆすりでもしているのか?と、ジロリと隣を見るも、それも違う。(失礼いたしました)
ではでは?
・・・と、テーブルから身体を離して立ってみると、足元が揺れている。
むむっ、地震だなあ・・・と思っていると、遠くから地鳴りが。
これって、とってもヤバい状況だよなあ・・・と思っていると揺れが激しくなって。
税務署内、それはもう大騒ぎ。
ただでさえ確定申告で普段以上の人が来ている税務署内。オバサンがたがキャーキャー騒ぐわ、上に乗っていたものがドカンと落ちるわ、プリンターが落ちそうになるわ、パーテーションがぶっ倒れそうになるわで、まあそれはそれは大騒ぎ。パニックになる時ってこういう時だよなあ・・・と天井を見上げて、この天井は落ちそうにないな、大丈夫だなと判断。
激しい揺れが収まって、入力も済み、しょうがないから払ってやるかと、所得税の振り込み用紙を貰って外に出る。
歩いている時にも再び大きな余震。
またまた上を見ると、上には電線がたくさん。
うわっ、ここはヤバい!!電柱激しく揺れてるし!!
と、急いで広い通りに出ると、交差点の真ん中でしゃがみこんでいる人多数。
どこかの店で、ラジオかテレビの音声を大きく流しているところがあり、聞くと宮城で震度7とのこと。
震度7って何だそりゃ!?
駅に着くと、電車が止まってる。動く気配まったく無し。
たった2駅だけなんだけどなあ・・・そのうち動くかなあ・・・のんびりご飯でも食べて動くのを待とうかなあ・・・なんて呑気なことを考えていたけれど、けれどあの揺れ、きっとうちで留守番している猫はビビりまくっているかも・・・下手するとビビりまくって布団にジョジョジョ〜っとやらかしていないだろうか・・・
・・・と考えたら、早く帰る方法考えようと思い、まずはタクシー。
道はまっすぐ一本道なんだけれど・・・
・・・・全然来ない。税務署に行くときにはあんなにたくさんいたタクシーが全然いない。
だいぶ待ったけれどダメなので、次の手段として、バスの乗り継ぎを考えた。
バスに切り替え、それほど待たずにバスに乗れた。
乗り換えるバス停にはすぐ着いて、そこから家までのバス、始発なので座って乗れた。
乗れたのは良かったのだが・・・・
そこからが長かった・・・・
午後5時頃に乗って、家に着いたのは翌0時過ぎ。
幹線道路を走るバスだったので、道路が全く動かない。
外を見ると、ぞろぞろとたくさんの人たちが歩いている。
中にはヘルメットの集団も。
う〜ん、電車止まったままなんだな、と思う。
で、この幹線道路の異様な混雑ぶりから見て、首都高はおそらく通行止めなのだろう。
こんな時、ワンセグ付きの携帯ならいいのに・・・ケチな私はまだまだ使えると、未だ古い機種の携帯を使っている。
で、別の乗客のワンセグ携帯から情報を得るワタシ。
結構とんでもないことになっているらしい。
バスは止まったまま一向に進まない。
運転手さんも、「もう歩いたほうが早いですよ」と言う。
けれど、数日前から腰とひざを痛めて、接骨院通いをしているワタシはしぶとく乗ったまま。
ひとり減り、ふたり減り・・・
とうとうワタシの貸切パスとなってしまった。
終点に着き、急いで家に帰り、玄関を開けて猫の名を呼ぶと、猫が叫んでいる。
家の中は棚の上のものなどが散乱。テレビも動いていて、揺れのひどさがうかがえる。
猫は、積み上げていた段ボール箱が崩れたのがよほど怖かったのか、また積み直しても、そこを通る時は恐る恐るだった。
テレビをつけてみると、とんでもない状況となっていた。これはもう周知の通り。
余震が続くので、夜中じゅうテレビを見ていた。
猫はよほど地震で怖い思いをしたのだろう。余震が来るたびにビクビクして、いつもならもふ〜っとした丸顔なのだが、口の辺りがシュッとシャープになって、ブルブル震えていた。かわいそうなことをしてしまった。
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