行動ログ。

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2002年11月21日(木) 観光。

今週は夜間の授業に出席できた。
なんか毎週木曜は必ず夜間について触れてるような気がする。ま、それくらい楽しみにしてる講義だってことで。

今日の話題は観光。
都市型観光とモータリゼーションの関係について。

観光っていう言葉の定義は難しくて、辞書的には『他国・他郷を訪れ,景色・風物などを見て歩くこと』となっている。これは狭義の『観光』
では広義の『観光』はというと、所謂本源的交通やビジネスでの旅行(と言うよりはtripを用いる方がしっくりくるかも)すら含む。
国土交通省が発行している観光白書では広義の方が採用されているらしい。

観光白書の国内旅行に関する数値は大部分が宿泊客ベースになっているため、実際を表しているとは言いがたい。というか見てすぐになんか違うと思う。きっと。
それでも正確な情報を得るには膨大な資金が必要となってくるからそんな無駄なことを強要する気にはなれないので妥協せざるを得ない状況なんですねぇ。
で、国内でいうと京都市は結構詳細なデータを出してる都市ゆえにその研究も多い。必然的に国内の都市観光政策に関する文献は京都中心になっちゃうわけで。
むー、京都ってわりと独特だ(と思う)から、他の都市のデータなんかも見てみたいんだけどなぁ。九州で揃えてみたらどうかしら。あ、でも100年程度の歴史的文化的観光資源までしかないかな?100年以上の歴史を抱える都市となると京都奈良鎌倉あたりがメジャーだからなー。都市そのものを観光資源にしているというのは福岡でいけるでしょ。

なんか話がずれたけど、観光と交通政策について。
リピート客をつかむのは観光産業にとって重要。でも土地鑑(土地勘とも書く)がある彼らは自家用車を利用する割合が高くなる。
自家用車を利用する観光客の行動パターンにおける特徴としては
・滞在時間が短い
・立ち寄る場所がタクシー等利用者よりも少ない
・交通事情に不満を抱く人が多い
こんな感じが大まかなイメージ。

つまり観光産業に従事する人々の立場からすれば、リピート客は歓迎。でも自家用車は勘弁。何回も来てほしいけど、来るなら電車か何かで来てくれ、と。
コンフリクト発生です。
これをいかに解消すべきか。難しい問題ですよね。

ではちょっと視点を変えて『自家用車を選択する』利用者に注目。
渋滞するのは分かってる。抜け道もそれなりには知ってるけど、あんまり当てにはできない。それでも車で来たいんじゃ、というその心は。
・車の方が便利だから、早いから
・子供や高齢者が一緒だから
・車の方が費用が安いから
・公共交通機関が不便だから

不思議に思いません?
皆は上記のようなメリットがあると思うから、車で来るんですよね。
本当に車で来たほうが早いんでしょうか。
本当に車の方が安いんでしょうか。

子供がいるから、とかいうのは渋滞覚悟で来るんだから別に反論する気はないです。
でも上の2つ。これは考えてみたほうがいいと思う。
先生の話にも出てきたけど『車で来たほうが早い』には思い込みの要素が混ざってはないだろうか。街中での渋滞、駐車場待ち、一方通行が複雑に入り組んだ街。
そして費用。単にガソリン代と電車賃を比較してはいけない。車には維持費というものがかかっているのだから。車そのものの購入費、メンテナンス、駐車場。これらも合算したうえで比較するのが道理というものだろう。

以前に雑誌か何かで興味深い検証をしていたことを思いだした。
・1年間、自家用車を利用して過ごす
・車はレンタカーかタクシーを利用する
シミュレーションの結果は、殆どの家庭で後者の方が安くなった。
特に都市部に住む人々、毎日の通勤等に自家用車を利用しない人々にこの傾向が顕著に表れている。スーパーへの買出しなどにタクシーを利用しても、この結果だった。いかに車を持つことが大きな負担となるかが分かった実験。

ロードプライシングとかを観光都市に採用するには反発が大きすぎる。行政もしんどいはず。かといって日本でパーク&ライドを成功させることができるなんて思えない。都会ほど難しいだろう。都市型観光にはかなり不適合だと思う。
LRTも他のインフラ整備と比べれば負担は小さいものの現在の財政状況で前向きに検討されるとはちょっと思えない。やはり消極的対処法しかないのか?
意図的な渋滞は確かに最も採用されている交通政策のひとつだけれど、観光という面から見てその政策はちょっと危険だったり。大元が消える可能性を秘めているわけだから。

こんな感じでだらだらと書いてきたけど、キリがないので強制終了。
年明けくらいにはLRTについて取り上げてくれるらしいのでご機嫌です。
こういうのは主張したもん勝ちです。ホントにそう思いました。

語尾が統一してないのは気にしないで。論じる口調になってるだけ。
頭で思いついたままに書いてるから。

明日はコンタクトを買いに眼科へ行く予定。


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斎藤基栄

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