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2002年06月03日(月) 比較。

「誰々さんに比べれば私は恵まれているわ」
ふと耳にした言葉に思わず固まってしまいました。

幸せって相対的な価値しか持たないものなの?って感じでちょっとショックを受けたわけなんです。その人はきっと何気なく(世間話程度に)口にしたのだろうけれどね。
充足、達成、幸福、成功。そういうものって自分の中に絶対的価値ってものを持ってないといつまでたっても満たされない気分に陥るし、仮に一時の満足を得ても直ぐに次を求めてしまうのではないのかなと思う。

分かり易い例を挙げればブランド物を買いあさる人。
周囲よりいち早く新作を手に入れ、限定モデルを買占め、まるでそれを持っているだけで自分の価値が上がったかのように思い込んでいる人。装飾品は少しの優越感と安心感を与えてくれるかもしれないけれど、それらはあくまでも取り外せるものなのであって身に付いてはいないのだと気付いてほしい。

ま、そんな感じでちょっと驚きつつ耳をダンボにしてたんです。やっぱそこから話がどう展開していくか気になったんで(笑)
「あそこの娘さんね、全然家に寄り付かないらしいのよ」「帰ったら帰ったで夜遅いし」「もう○歳なのに結婚もしないのかしら」

…はっきり言って大きなお世話以外の何物でもない。
だってさ、仕事かもしれんやん。毎日残業なのかも分からんし、飲み会なんかもあるだろ。っつか彼女の結婚とアンタは一体何の関係があるっての?
ものすご印象悪。ああいう人間にはなりたくないと真剣に思った。

個人的には上を見て自己嫌悪するのはオッケーなんですよ。ヤなのはその逆。

ずっと前に『習熟度別クラス分けの弊害』とは何かと聞かれて、「え、適正な評価の難しさ?」と答えてしまった人間ですから。先生は『上に立つものの優越感』と答えて欲しかったらしい。

そのときまで全くそんな考えがあるってことを知らなかったんですよ。下を見て自分を慰めるような考えを良しとする人がいるってことを。
そんな自分のオメデタサに気付いてはや10年?今でもわりとそこんとこは真っ直ぐに育ってると自負してます。いっつも上ばっか見てるって言われますもん。そんなんやってて疲れない?って。

んー、確かに疲れないっつったらウソ。しんどいときもありますよ。でもね、下を見て生きていくのって寂しいし傲慢。自分を向上させようなんて思えないっしょ?

やっぱ日々進化していきたいものです。ずっと同じところできょろきょろ足踏みしてるのなんて真っ平っす。
それなりマイペースに、慎重に。そして時には大胆に踏み外してみても、結果オーライでいきましょ、っつー感じなの。斎藤は。



    by Sサン。
↑だから頑張れるんすよね。

今日の日記はちょっぴり栗風味。


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