行動ログ。
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所謂『サイバー』とは電脳と変換されるらしいです。 というかサイバーの厳密な定義ってものはきっと使用してる本人でもよく分かってないような気もするんですけど、いかがでしょう。 英辞郎で調べてみると cyber 【形】 サイバー上の、コンピュータ・ネットワーク^の[に関する・を利用した] だそうです。でも普段コンピュータちっくな模様とか無機質なもの、そういうどこか『クール』といわれるモノや現象、人に使うことだってありますよね。
となると日本語訳の『電脳』ってのはなかなかに優れた訳なのかもしれません。経済学部の某教授は毎回のように「限界代替率なんてふざけた訳しやがって」と憤りを学生にぶつけます(笑)辺際代替率(だっけ?)と中国語では言うらしいんですけど、そちらの方がよほど分かりやすいだろう!と力説。marginalは確かに限界の、っていう意味もあるけれどこの場合は端ギリギリ、ってほうを強くアピールした方が分かりやすいんだって。 もうMRが限界代替率で、それがどういうものなのかって理解してるから「ああ、そうなのか」というふうに教授のいうことを聞き流せるんですけど、もし理解する前だったらその通り、と深く同意してたかもしれません。語感だけでは誤解は生じやすいっすよね。
あ、本題にもどりましょ。 サイバーっぽい、小説だって言われたんです。今回始まった連載が。んで斎藤としては「サ、サイバーな文章…?」って困惑困惑。なんか言いたいことは伝わってくるんすけどね。SFぽさとかじゃないんです。強いて言うならばどこか地に足がついてないような浮遊感といいますか。
今回の予告編では多方面からの視点をどんどん切り替えていくっていう試みをしてみたんですよ。短いんだからこれくらいやっても大丈夫(読み手が)でしょ、と思って書いてみたんですけど、甘かった。間違ってた。 読み手じゃなくて私が辛いよ。
映画とかで同じシーンを複数のカメラで撮ってるのがあるじゃないッスか。それを更に狭い範囲で視点を増やしてやってやろうと思ったんです。 難しかったっす。いかにスピード感とイントロ的要素を同時に盛り込むかってのが。もういいや、フツーに書いちゃえ…って何度投げ出しそうになったことか。
相方をテストケースにしてみたりも。とりあえず仕上がった原稿を持っていって、最初は私の説明なんかも全く交えずに読んだそのものを描き起こしてもらったんです。概観はわりと正確に伝わってたのでよし、としたいところなんですけれど、相方は絵を描くから注意深く読んでたってのもあるしな…。
これだけ新たな試みをするのは、題材が以前から何度もチャレンジしているものなのだという思い入れがあるからかもしれません。しかしながら中途半端に終わらないように一話完結形式で始めるという腰砕けっぷり。へたれと詰ってくれ。
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斎藤基栄
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