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2002年05月14日(火) 伝えること。

新辞林によれば。通信とは、
・意思を他人に伝えること。たより。
・郵便・電信・電話・信号・パソコンなどを使って意思や情報を伝達すること。
だそうな。後者の方しか頭になかったのでちょっと考えさせられました。では「疎通」や「伝達」はどうなんだろう、と思って調べてみると、疎通は滞りなく伝わること、伝達は主に一方向からの事務的な情報流をさす、のだそうで。

ふむ。それにしても『伝える』という言葉にはたくさん言い換える言葉が存在しますねぇ。ざっと挙げただけでも『口授・直伝・口伝・口承・伝授・師伝・相伝・伝来・伝播・伝聞・流伝・伝導・伝道・人伝』などなど。微妙にニュアンスは違うわけなんですけど、どれも元は『伝える』という意味合いなわけで。曖昧さをできるだけ取り除く為に新しく言葉を作り出してきたんだろうなぁと思うと先人の努力に頭が下がります。

IT革命の日本語訳は漸く定着してきたかな、という感じですね。M首相のころは「情報技術」と即答できる人が少なかったような気がします。実際TVでも街角アンケートなんてやってたような記憶があるし。
しかしながらITってパック旅行とかISOでいうイタリアだとかいう意味も持っているんですよね。ここんとこをいい加減にできるのが日本語の長所でもあり短所でもある、のかも。

というか寧ろアルファベットを使用することで巧く国民心理をくすぐった官僚サンたちに拍手。
きっとこの大義名分っていうか、取っ付きやすくてなんとなくいい感じの語感をもつ言葉を使わなければ、半数がネットを使用するに至るにはあと半年くらいは余計にかかっていただろうから。ま、この『半年』っていうのも斎藤の個人的な感想だから眉唾ですけどね。


あ、そういえば今日ふと思いついて友達にアンケートしてみたんですよ。
「感情を伴う動詞を挙げよ」っていう質問を。
わりと(一般的に)マイナス要素をもつ単語が多くて吃驚。
言い換えたのは省く、という条件で挙げてもらったからなのかもしれませんけど。たとえばはにかむ、とかね。これは笑う、の程度の違いだから。

で、自分の価値観に基づいてプラスとマイナスに分類してみたところ、意外な結果が表れました。あれだけ「後ろ向きやなぁ」と言われた語群がプラス要素に1/3くらい入ってるんです。ひとつの言葉が同時にプラスとマイナスを併せ持っていて、自分的にはプラスに傾いた、っていうのが。
一番印象的だったのは『頼る』がいまだにマイナスに入ってたことかなぁ。まだダメか。斎藤。大分プラス方向へシフトしてきたとは思うけれど。

ってかこれを友達に実施したとき、「ゼミの課題?」と殆どの人に訊かれました。そしてその都度「いんや、趣味?」と答えるとみんなにヘンな顔をされました。確かにね…。ビビらせてごめん。
一部の人たちは「まったヘンなこと訊いてるよ…」という反応をしてくれましたがね。

また協力してください。


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斎藤基栄

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