2003年03月09日(日) |
反戦ネタのオンパレード |
イラク問題ネタが続きます(北朝鮮ネタは見られませんね)。
◆ 惜しみなく仏外相に拍手せしわが蟷螂(とうろう)の斧のかなしさ (東京都 志摩華子 馬場あき子選)
※「蟷螂の斧」とは「自分の微弱な力量をかえりみずに強敵に反抗すること、はかない抵抗のたとえ」だそうです(by広辞苑)。自分達プロ市民を弱者に例えつつ、イラク攻撃反対のフランスを称える歌。フランスは自分の利権から「この戦争」に反対しているのであって、人道的に「戦争そのもの」に反対してんじゃないんだっての。 ところで、私のこのサイトも強者・朝日に対する「蟷螂の斧」でありまして。
◆ 今こそは会議は踊ることなかれ世界中の眼国連に注ぐ (名古屋市 諏訪兼位 島田修二選)
※国連なんて何の役にも立ちはしないの。中国のチベット弾圧に何の非難もできなかったし。拉致被害者家族の横田さんたちを全く相手にしてくれなかったしね。
◆ 我ら空襲の体験もつに何時よりか仕掛ける側の空爆と云ふ (長野県 小林正人 佐佐木幸綱選)
◆ 反戦の叫びを街に聞きながら「また逢う日まで」を観る会に行く (富田林市 池田芳昭 佐佐木幸綱選)
※「また逢う日まで」とはこういう映画だそうで。反戦叫んでる人なんて「プロ市民」以外に私は見たことないですが。
その他、反戦ネタ。
◆ あかねさす陽は昇らねど百万の地雷廃棄の文字は眩しき (山口県 宮田ノブ子 馬場あき子選)
※えー、地雷生産国には日米ばかりでなく中国も南北朝鮮もスウェーデンも入ってます。しかも、アメリカや中国や南北朝鮮は「地雷は防衛上必要だ」として「対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)」に加盟していないようですが何か? (参照:地雷生産国一覧)
◆ 日本の学徒兵たりし吾故にいつも平和の短歌(うた)を詠むなり (台湾 黄得龍 佐佐木幸綱選)
◆ 反戦を祈る人らにさすられてピエトロ像は黒光りせり (八王子市 村山義一 佐佐木幸綱選)
※バチカンのサンピエトロ大聖堂にある「聖ピエトロ像」を詠んだ歌です。別に反戦を祈る人だけでなく、多くの敬虔な信者がさすっていくのだそうですが。何の根拠があって反戦を祈る人に限定するのでしょうか。だいたいカトリックなんて、過去に世界中でどれだけ先住民虐殺を繰り広げた宗教なんだか。
日本批判ネタ。
◆ 飽食に慣れたる日本の国体の裏に巨大な谷のある気す (長野市 関川喜八郎 馬場あき子選)
※飽食批判なんて、10年くらい前までは聞いたけど、最近はあんまり聞かないネタですなあ。いきなり日本の国体に発想が飛躍するのも・・・何だか。
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