アタシノココロノナカイロイロ




2009年05月06日(水)

■ 歴史に嘘があったとしても

 今年のゴールデンウィークは4連休でした。3日と4日はつよしさんのビガクツアー@大阪城ホール。5日は豊橋のお友達と京都散策。我ながら良く出歩いた連休でした。その前の29日(昭和の日)は応挙の虎の絵を見にこんぴらさんまで行ったしね!(かわいかった! 満足!)


 つよしさんのこと、ライブ中はいろいろ考えてたんだけど、終わってみたらあえて何も言うことはないような気分になっていて、何を書けば良いのかわからないんだけど、でも好きだなーって、やっぱり好きなんだなーって。
 どう好きなのかとか、自分の気持ちの変遷とか、何度文章にしようとしても、難しくて語れないんだけど、今のつよしさんがとっても好き。

 墨滴を垂らしたようなモノクロのステージ。数年前、つよしさんのソロコンの感想を求められて「照明がキレイ」と言ったこういちさんが、これを見たら何て言うだろう、という思いが脳裏を過りました。これが、このモノクロのステージが、今のつよしさんなんだな、という答えが私の胸に残りました。最後は紫になって、カラーになるの。

 いらないものを捨てて、空間を作らないといけない。空きスペースがないと、新しいものを吸収できない。そんな話をしてました。
 それって、以前、堂島さんが言っていた「終わらせることから始めよう」ってことと一緒かなー。わたしには出来なかったこと。まだ出来ずにいること。
 無駄なこともいっぱいやってみよう、ぶつかってみようと言って、実践できるつよしさんは、やっぱり凄いと思うのです(例え下にマットを敷く周到さがあったとしても/笑)。人生一度きり、毎日一度きり。

 楽器の演奏もいっぱいしてたなあ。器用だし、演奏するのが楽しいというのは、私にもすごく良くわかるんだけど、つよしさんの一番の武器は声だと思うので、演奏するよりもっといっぱい歌ってほしかったなあ。でもドラム叩いてるのはカッコ良かったなあ。
 て、スタンドから見てた3日は思っていたのです。でも、4日が恐ろしいほどの良席で(←薄暗いステージ上の様子が肉眼でもはっきり見えた)、見てたら、つよしさんはひとりっきりでステージに立って演奏してるのですよ。バンドの人たちは、その間、演奏してないだけなじゃくてステージ上にもいないの。ああ、つよしさんは全部ひとりでやろうとしてるんだった、もちろん必要なところでは助けてもらってるけど、今の自分で正直にファンと向き合おうとしてるんだって思うと心臓がギュってなった。
 いや、まあ、どんだけ自分が好きやねん? みたいなことはすごく思いましたけど。あいらぶみーだもん。でも4日はあいらぶゆーも言ってくれて、投げキッスもしてくれて、結局、ぎゃーぎゃー言ってる私(笑)。

 アカペラで歌った威力は3日の方が凄まじく感じました。感動して拍手してたら、その間に暗転が終わってアンコール? というか次の曲が始まったような印象。すごく正しい(笑)。
 4日の方がちょっと自由な空気。「愛詩雨」の途中に「そうだろ?」って歌詞を挟んだり、「歴史」の後に新曲?即興曲? を入れてきたり。気に入らなかったからって、ドラムを2回叩いたり(笑)、最後もつよしさんの指示で一緒に何度もジャンプしたりして、遊んじゃってたなあ。それはそれで楽しかった。嬉しかった。

 「空」の時だけ鹿スタンドが登場するのです。テレビのときは腕を組んで歌ってたつよしさん。ライブではマイクとマイクスタンドに手を置いてました。すごく不思議なスタイル。でも歌の力は半端ないのですよねえ。
 半眼で歌うつよしさんは怖かった。

 スクリーンの映像に目をやると、最初はシンメトリーというか、鏡合わせの万華鏡みたいな映像が多いの。それが、キスしようぜハニーの歌(れいんどろっぷふぁんきー)からは一つの同じ映像に統一されてた。わお! 何にでも意味を持たせて考えてしまう私。

 笑顔も多かった。城ホールでつよしさんを見るのはファーストライン以来だったのですが、あの時もつよしさんはしあわせそうに笑っていて、信頼できる仲間に囲まれて、好きなことが出来て、キンキファンの(こーちゃんファンの)私はちょっと寂しい気持ちで、でもつよしさんのためには良かったなあと思いながら見ていたのでした。
 それが今回は、スタッフさんやバンドの人たちにも笑顔を向けてるけど、わたしたちファンにも、楽しいねー! って感情をちゃんと振りまいてくれて、演奏中に遊びだしても自分たちだけで完結しないで、ファンも一緒に巻き込んでくれて、つよしさんがこちらに背を向けていないのが、なんだか嬉しかった。
 
 客席からのかけ声が「つよしー」なんだよね。もう「ケリー」じゃないし、音にすると紫も関係ない(笑)。ああ、つよしなんだ、と思った。4日は小さな男の子が「つよしー」って言ってて、つよしさんも笑ってた。暗転する度に名前を呼ばれるから、「逃げないんで大丈夫です」て言うつよしさん。なんかもう、言葉悪いかもしれないけど、実際には逃げたこともあるわけじゃない? でも「逃げない」つよしさんなんだなーって思った。  

 あ、あと、「光」と「一」という文字。つよしさんが意図してこういちさんの名前に含まれる文字に焦点を当てたわけではないとしても、こういちさんの名前って、つまりそういう名前なんだなあということが、すごいなあと思わずにはいられませんでした。いやあ、「光」はわかってたつもりだけど、改めて「一」を図案化されると衝撃が……。

 つよしさんのことを嫌いになったことはないけど、いつでもどんなときでも大好きだったかというと、そんなこともなくて。やっぱりちょっと距離ができてる時期もあったりして(エンドリ部のつよしさんとか……)。それでもつよしさんのことはずっと見ていて、今のつよしさんは好きだなあとか、今回はそうでもないなあとか思いながら、これからも追いかけて行くんだろうなあ。これはもう、わたしのDNAがしょうがないと言っている(笑)。

 そうそう、何気に好きだった影絵の演出。シルエットが阿修羅っぽいの(!)。実際より大きく見えるのもツボ(笑)。

 
 あー、やっぱり感じたことの半分も文章には出来てない気がする。難しい。



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