あたろーの日記
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2007年06月02日(土) 柳家さん喬一門会。柳家喬之助真打昇進披露。

 旧暦4月17日。
 前々から楽しみにしていた落語会へ。
 江東区の森下文化センターにて、「柳家さん喬一門会 柳家喬之助真打昇進披露」。友人と2人で出かけていった。

 森下文化センターは1年振り。というのも、去年(4月16日)は同じ会場で、「さん喬を聴く会」として、同じくお弟子さんの柳亭左龍真打披露の会があったのでした。あれからもう1年も経つのかあ、と、ちょっと感慨深くもあり。
 まず口上。さん喬師匠と、お弟子さん10人中7人がずらりとステージに並んで爆笑の口上。 約20分かけて、喬之助さんの良いところ悪いところ(?)を兄弟弟子達が暴露するたびに、会場大笑い。仲が良い門弟達ですなあ。さん喬一門が今凄く勢いあるんだろうな、と思わせる顔ぶれ。言わずもがなの総領弟子、喬太郎師匠を筆頭に、これからも楽しみな方々ばかりだ。
 つづいてさん若さんの「真田小僧」。左龍さんの「親子酒」。喬四郎さんと喬之進さんの「茶番」(忠臣蔵五段目の山崎街道の場面をモチーフに)、喬太郎師匠「お菊の皿」、中入り後、さん喬師匠の「そば清」、次にさん喬師匠とさん弥さんの「深川踊り」、最後は新真打ち喬之助さん「ねずみ」。
 
 さん若さんは、一昨年、さん喬師匠がカタログハウス本社ビルで一席されるというので友人と新宿へ聴きに行った時、館内のエレベーターで一緒になり、ボタン押して親切に通して下さった時(当時のお名前はさん作さん)、感じのいい人だなーと思って以来の隠れファン。二ツ目になられて、ますます芸に磨きを掛けてくださいと期待している噺家さん。
 真打ちになって1年、貫禄のついた左龍さんはどうやらのんべいらしい?「親子酒」の、女房からなんとか酒を出させようとするオヤジを巧く演じてました。
 喬太郎師匠の「お菊の皿」は、前半あっさり、後半でギャラリーが増えてお菊さんがすれて(?)しまうあたりから、喬太郎色でこってり笑わせてもらいました。でも、ほんとのこと言うと、お菊さんが井戸から出てきて、毎日見物人が増えていくにつれ、最初驚き、次第に嬉しくなって期待に応えて頑張っちゃう、っていうシーンも見てみたかったなあ。
 さん喬師匠の「そば清」。「時そば」もそうだけど、さん喬師匠のそばを食べる仕草はほんとうに美味しそう。そば好きをようく観察して練り上げた芸なんだろう、見ていると帰りにそばを食べたくなる。。。そばの他にもまんじゅうとか、酒とか、腐った豆腐とか(笑)、この人はほんとうに、目の前にあるんじゃないかと思うくらい、リアルに再現してくれる。
 喬之助さん「ねずみ」。左甚五郎もので「竹の水仙」(喬太郎師匠のは面白かった)「三井の大黒」は聴いたことがあるのですが、この噺は初めて。最後のオチがなんだかかわいい。昨年は心臓を悪くして入院した喬之助さん、身体に気をつけてこれからも明るい高座を期待してます。
 昨年、左龍さんの時は、中入りに、振舞酒があったので、いそいそと廊下に出てきょろきょろしたんですが、今回はありませんでした。あはは。同行の友人から、「だってさっき風邪薬飲んでたでしょ?」と痛いお言葉。あはは。まあ確かに、風邪の治りきってない私にも、心臓の病気をされた喬之助さんにも、よくないよくない(一緒にするなって?)。
 ともかく楽しい落語会、賑やかで盛りだくさんで久々大笑いさせて貰いました。
 
 文化センターを出て、友人と森下商店街にある「鳥長」といううなぎ・焼き鳥の店へ。奥の座敷で軽く飲んで、焼き鳥食べて、ほろ酔いで帰宅(結局飲んだ・・・)。「鳥長」、初めて入ったのですが、お店の雰囲気も良くて、味も良くて、お値段も手頃で、森下に来たときはここで一杯、っていうのもいいなあ、と、お気に入り店が増えたことが嬉しかった。あ、言い訳ですが、時々は肉食も。感謝しつつ大事に食べることにします(やっぱり焼き鳥はやめられない。。)。
 いい1日だったなー。


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