あたろーの日記
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2007年04月21日(土) アースデイ


 旧暦3月5日。
 先日職場でごみの捨て方があまりにもひどいので、みんなにメールで分別を呼びかけたつもりだったのだけど、逆に、分別の仕方がはっきりしてないから捨て方が分からないし、住んでいる自治体によって分別方法は異なるので、そこまで言うのなら捨て方を詳しく表示して貼っておくべきでは、という意味の返信を受け取り、がっかりというか、呆れてしまった。まあごもっともな意見だとは思うが、地球環境に対してあまりにも他人任せの発想で、心底呆れてしまった。同じ職場で何年か前にもやはり分別を呼びかけた際、どうせお掃除の方がごみを回収する際に全部ひとまとめにして持っていくから現場で分別したって無駄だ、というようなことを言われ、がっかりしたけど、それから意識は変化してないんだな、と感じた。
 私が言いたかったのは、コンビニ弁当のプラスチックの空き箱の中に食べ物の残りや汁が入ったまま、割り箸と一緒にコンビニの袋に入れて、事務所後方の「可燃物」と貼ってあるごみ箱に放り込んである、その意識の低さをなんとか変えませんか、ということだったのに。事務所内で異臭を放つような捨て方をしたくないな、と思えば、廊下の水場でシンクの三角コーナーまで行くだろうし、そこにはプラスチック弁当殻や割り箸などを入れる箱があるのを当然見つけるだろうし、そもそも細かくごみ箱の場所や捨て方を表示しなくても、普通の発想で他人にも地球環境にも迷惑かけない捨て方を考えてみれば、自然に行き着く捨て方っていうものがあるんじゃないかな、と私は感じていたのだけれど・・・甘かったです。IT業界の人全てがそうではないけれど、コンピュータの世界の難しいことは知っていても、自分の出したごみがどういう素材で出来ていて、どういう捨て方をすれば自然に害がないか、ということは知らないのだし、自分から知ろうとはしない人も多いのだ、ということがよく分かりました。そういうところでごみの分別の議論をしたって、向いている方向がそれぞれ違うんだから無駄だしむなしくなるだけだ、と思い、以後、黙っていることにしました。とても哀しいですけど。
 会社の女子トイレにはごみ箱がひとつしかない。そこに、ストッキングのビニル袋や、使い終わった口紅のケースなどが捨ててあって、それを時々、お掃除のおばさんが拾い上げ、「地球環境のためにごみの分別をお願いします」と書いた紙の上に乗せて、化粧台に置き、みんなの目に入るようにしたりしてます。でも、これについて、「これはちょっとー、ねえー」「なんかこれみよがしって感じ〜」「じゃあ不燃ごみのごみ箱も設置してよって思うよね」と顔を見合わせて話していく職場仲間を見ると、すごく寂しい気がする。不燃ごみのごみ箱は他にもいくらでもあるんだから、トイレのごみ箱に捨てる理由になどならない。自分のお洒落や化粧には神経が行くけど、地球環境に対しては無神経なのか。。。
 地球環境、リサイクル、エコロジー等々について、同じ意識を持った人と話すと、話題が尽きないくらいどんどん話が広がって、続いていく。それだけ根深く沢山の話すべき問題のある分野なんだろう、と感じる。だけど、逆に、こういう話題を持ちかけると、「また始まった」「ヒステリック」「過剰反応」という反応を返されることも多いような気がする。そのたびに哀しくなる。今自分がこうして生活している、この生活だけが無事に続けば良いのだろうか。自分以外の人や動物や環境や、次の世代の人々にまで、平穏を残したいとは思わないのだろうか。。。自分の身の回りの「今」しか見えていないのだろうか。。。
 

 4月22日は、アースデイ、です。アースデイというのは、1970年にアメリカで始まった、地球環境について考えるためのイベントで、今では世界各地で開催されています。私はアースデイのこと、数年前までは知らなかったのですが、いつだったか、イラク戦争に反対する平和パレードに参加したとき、パレードの終着場所が代々木公園で、アースデイイベントが開催されていた、ということがありました。他の日や会場でも、平和パレードの集合地点がやはりアースデイのような雰囲気で、出店が並びお祭りだったり。
 で、明日の日曜はどうやら天候が良くなさそうなので、土曜の今日、行ってきました。アースデイ2007。なんだか前に来たときより、規模も人出も大きくなっているみたいです。ブースを見て回るのも、広い会場なので結構歩きます。オーガニック食材を使ってのご飯、楽しみにしていたので、サイトで告知されたように、マイ食器とマイスプーン、マイ箸を持っていきました(^^)
マイ食器と言っても、ステンレスのお弁当箱です。女性にしてはちょっと大きめなので、カレーにもちょうどいいかなーと。池袋のインド料理店 マハッタ。この種のイベントでは必ずと言って良いほど出店しているような気がするのですが、今回も嬉々として30分も(笑)行列に並び、野菜カレーとタンドリーチキンをお弁当箱に盛ってもらう。アースデイのサイトで呼びかけがあったような気がするのですが、マイ食器持参している人は意外に少なく、5%くらいの印象。日テレのインタビュー取材を受け、緊張して何を喋ったか覚えてません。会場にごみ箱がないのがいいなーと思いました、というような話をしたような。。。そう、会場にはほんとにごみ箱がなかった。あったのかもしれないけど、あったとしても少ないはず。普通この手のイベントで見かけるような食べ終わった皿などが溢れたごみ箱は皆無でした。というのも、マイ食器持参した場合は別として、会場のフードコーナーでは、リユース食器を貸し出していて、食べ終わったら拭いて返す仕組み。なので、使い捨ての食器は一切なし。みんな借りたリユース食器の白いお皿を手にして、思い思いのレストラン出店前に並ぶのです。これ、単純にいいなーと思いました。と同時に、自分が普段出しているコンビニ弁当のごみを考えて、かなり反省。。。それから、神保町のブックフェスティバルでカレーを食べるときも、これからはマイ食器で行こうと(笑)
 会場では、いろんなブースをくまなく見て回りました。様々なNPO法人のブース、特にチベットの難民を支援する団体や、読み終えた本を送ってもらい、イラクの子供達を支援する団体に興味を覚えてちょっとお話を訊いたり。それからクラフトマンが直接自分の作品を売っているブース。作り手と直接対話しながら作品を選ぶっていいですよね。地べた、って感じがして。あと、草の根ショップのような小さくて地道な、こだわりの商品を扱う店も多かった。フェアトレード商品を扱う店も。オーガニック商品の店も。工場での大量生産でないから、低エネルギーで生産できる、過剰包装がない、環境を考えて選ばれた原料を使っている、作り手や買う側との対話、消費者のニーズをくみ取った商品作り・・・。メーカーによる大量生産にはない良さが、こういう小規模の生産者にあると感じました。私は、オーガニックコットンの端布と、ヘンプ紐と、千葉産の大豆を買いました。オーガニックコットンでいよいよ、布ナプキンを作ってみようと。。。

 夜は久しぶりに自宅近くの居酒屋へ。最近は忙しかったので、ゆっくり近所で飲むってことができず、今年初めてのご来店〜。忘れたわけじゃないんですよー、と、気恥ずかしかった。選ぶメニュウはいつもと同じ。で、いつもと違うのは、マイ箸で食べたこと。お店のおばさんに曰く、他にもマイ箸の女性がいるそうで、なんだか嬉しい。行き慣れた店だけでなく、今後はどこでも、割り箸の代わりにマイ箸を使おう、と思います。
 アースデイにちょこちょこっと出掛けていって、いろんな沢山の人が、さまざまな問題意識を持って、何かしら動いているんだなーと実感しました。私も、毎日の中で出来ることから積み重ねていかなければ、と思います。ごみの分別はもちろん、ごみを出さない心がけ、ごみを出しそうな商品を買わない心がけも大切だよなーって。
 あと、マイ箸用の箸袋作りたいなぁ。プラスチックの箸箱カタカタじゃうるさいし(笑)それから着なくなった服を裁断し縫ったりして別の服にしてみたいなあ。
 自分の暮らしを楽しくエコに改善していきたいと思います。
 


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