あたろーの日記
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旧暦11月21日。 防衛庁が防衛省に昇格。庁から省へ半世紀かかっているとはいえ、ここに来てなんだか急ぎすぎの感。複雑で緊迫した国際情勢や国内外で増えている災害に対する自衛隊活動の必要性を考えると、理解できる部分は多いけれど、だけど首相が今この人のうちに、と、国民が「え?」って思う間もないほどにさっさと昇格させちゃったって感じ。もっとちゃんと説明して欲しいよ。少し前まで、自衛隊のPKO活動であれだけもめたのに、あの時の議論は一体何だったんだって位に忘れ去られている。 「美しい国と国民の未来、世界の平和と安定という崇高な使命のため、さらに献身的な貢献を切望する」(首相)って、聞こえはいいんだけど、この欺瞞に充ちた国際社会の中で、一国の軍隊の舵取りをするには、まだまだ議論して突き詰めていかなければならないことが沢山あるのに。「美しい」「崇高な」だなんてまた気持ちよく聞こえる言葉を使っているけど、要するに曖昧にして国民から隠しておきたい事柄を綺麗な修辞で覆っているように思える。 省ともなれば、予算は国会を通さなくても組めるそうだし、自衛隊(ほとんど軍隊)の海外派遣はもう当たり前の任務らしいし、これから国民が気づかないところで、何か重大なことが増殖していきそうで怖い。
渋谷区の、兄が妹を殺害して遺体をバラバラに切断した事件。同じ人間のやることとは思えない。もうなんともやりきれない。たとえ相手の言動に自分が傷ついても、親に対する言動に腹立たしく思えても、相手がどうであろうと、その人の命を奪い、しかも遺体を損壊することの理由にはならないのに。とうとうこんな事件が起きる時代になってしまったか、と、背筋が寒くて仕方がない。
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