バイアスの処理が追い付かない、要約されずにいかれたままの夢が追い掛けてくる、生々しいものが色々な奇縁を総力あげてリンク張り巡らし、毎日を生きようと前を向く私めがけて襲い掛かる。消え入りそうな三日月でもカマの構えで手にしていたら少しはマシだったかもね、けれど今はやっぱり孤立無援の処理落ち中。だれも鋭利で美しい刃のことはそそのかさない。現実の枠は幾らでもすっぱりと綺麗な仕切りと落とし所がいっぱい なのに、追い上げそうになるこの後続からの夢に似た何かがきちんと処理できることはまずなさそう。振り切ったはずだった。美しすぎる光と意味深すぎる影をどちらもふんだんに煌めかせて。ギラギラと現れる脳裏のそのまた背後に。 幾らでも…。
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