世界の構造線を恐れるな。断片で戦え。 猛毒に冒された手乗り文鳥が変形し始め、4枚羽への肉芽を孕み、複層的な鳴き声が炸裂する。分裂するのは頭蓋、延髄にも及び、小さな悪意あるキマイラへとそれは変形を続ける。思考が一万回空転すると富士山の雪解け水が豊富に取れるので村ではれんこん畑がよく採れます。誰だ井戸水に毒を入れた奴は!演歌は猥褻か否かを議論していた初老の男性がチゲ鍋を持って走り回り、畑の野菜に赤い液体を掛けようとしているがそれは間違っている。全裸でクリトリスを誇張した器具(銀色でニクロム線のようなものが4箇所から出ている、蝶の幼虫のような形状)を装着して歩いて近付いてくる彼女も実はキマイラで、幼稚園児が細胞急速造成を繰り返した36時間後の姿。婦人会の公民館の一室を開帳すると巨大な試験管は青いオレンジに光り、中には浮遊する小さなエビとアロワナの合体生物がドキドキと白い体で心臓を脈打たせていた。「貴様PTAの名を借りて毎月の集金を合成生物に使っていたな!」「そうだ。それの何が悪い」婦人会の青木さんが顔の表皮を自ら剥ぐと中からカナブンの光沢を持つ外骨格で覆われた中年婦人の顔が新たに現われた。「ワタシタチハ 進化ヲ スル! 邪魔ヲスルモノハ 死ネイ!」中年婦人の顔をした巨大なカナブンが襲ってきた。爪は畳をざくざくと切り裂き、貫き、抜けなくなり、もがきだした。アミノ酸が足りませんという張り紙が路上に多く見られる。空から電線が落ちてきた。上を見ると高枝切り鋏を振り回す工事業者の男がポルノ雑誌にうつつを抜かしていたので切るものを間違えている。ある親戚のおっさんがキムチを漬けるときに歌を歌うとよいキムチができると主張していたので、都はるみをさんざん聴かせたらキムチがくさった。おっさんは悲しそうに泣いた。さて、言語が崩落したとしても、やっぱり音楽は大切だよね。それでは今日の3曲。今回は12インチではなくCDから抜粋。 ○『So Stylistic』Funnypack ○『Plug it in』Basement Jaxx ○『All the Time』Audio Royal 解説は特になし。 トランス、テクノ、ドラムンベースだけしか聴いていなかった私に与えられた、新しいジャンルの存在でした。昨年8〜9月。中でもこの3曲はとても私の感覚器にぴったりと嵌まる。十分な速度と破壊力(存在の迫力)があって。だがこれらの曲に浸って美しいものを愛でるだけの状態は もうこれで終わり。次は 今まで受け取ってきた 新しい美しいものを 体内に取り込んで融合し 自分の力の一部として 使うこと。音を愛するだけでは・・・。それとともに混ざり合い、自己をも変形させなければ。何の意味がある? 私は、私のかつて愛したもの(圧倒的他者)を 完全にコピーして リミックスを繰り返し、亜種のキマイラとして この世に放つ。その変造、変形、創造の行為こそが 私の 宿命よ わははははは わははははは ごほっ ごふう ぐはっ。いかん からだが。この世で猛威を振るわせてくれる。こんな世界の因果律など 新しい音楽によって 狂わされてしまうがいい!なにがニュートリノだ!わああ (>_<)グラビトン |
writer*マー | |
★↓729参加・総合リンク↓★
☆テキスト・アート☆
☆☆ダークゾーン☆☆