宿がない (東京生活・開始)  2004年05月04日(火)
東京に上陸した私は、夜を彷徨う決意をした。

夜行バスがアホのように遅れ、・・・書くのもイヤなぐらい遅れた。
昼下がりに着くはずのJRバスは、連休の渋滞に巻き込まれ、時間を食い始めた。1時間、2時間と遅れていく。



それならまだ許せる。
だが問題は御殿場や横浜の、高速を降りたところにある停留所に

なぜか無理矢理、巡回しようとする。

高速出口は1〜2時間の渋滞ですよ!
おーい
おおーい

あかん   降りる気か。
死ね〜

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・・・という有様だった。

なので東京駅に夜の9時か10時ぐらいに着いた。
そこで早速、連絡である。

なんせ、社員寮にはまだ荷物が全く届いていない。
荷物が無いと、部屋はただの空間である。
トイレの紙すら無いのだ。

夜を彷徨うとしましょう。


そこで令嬢(あだ名)に連絡。
新宿で落ち合うことになった。やったー。

なんかやたら青いバーに行く。
水槽があるらしいが、個室に入ってしまって、おい全然さかな見えへんぞ。

彼女は東京の出版社で働いている。仕事の話を色々聞いていると、ああ、クリエイティブ では ないなあと気付かされる。

雑誌の編集というのは、読者投稿欄など受け持ってしまうと地獄ですね。

「わたしを のせろー」
「うちを のせろー」
「ぎゃー」「ぎゃー」
「のせろー」「のーせーろー」


そういう小市民の怨嗟の声がとぐろを巻いているような写真入り手紙を相手に、冷静に作業しないといけませんもの。ご苦労様です。


「みんなが程よく間抜けだったらいいのになあ」と令嬢は言う。


こいのぼりでもあげましょうか。



いよいよ、東京ライフ、スタート。




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