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鈴谷の不定期日記
鈴谷
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2006年12月25日(月)
童心わするるべからず

 一応クリスマスも何とか乗り越えました。
 通例ですが、今日も今日とて病院がよい。嗚呼、憂鬱。
 バスの中でぼんやりと滲む景色を眺めていたその時。
「あ、ゆきだ!?」
 えっ。ホント!? 思わず振り向く私。
 しかし広がるのは緩やかな日差し。そういえば肌寒いわけでもないし。
 あれ? といぶかる耳に。
「あ、なーんだ。葉っぱだったぁ。雪に見えたっ」
 無邪気な子供の声。
 それを聞いて思わず、感動しました。
 そうだよ。そうだよなぁ。サクラだって吹雪にたとえられるんだから、葉が雪に見えても可笑しくないよ。
 なんて情緒のある、感受性豊かなオコサマ。
 さらに続けてベートーベンをうたってるし。
 感激のあまり思わず息を潜めて動向を探っていました。いえ怪しくはありませんとも。彼の言動が気になるだけです。
「たくさんの天使のはねー」
 なに。それは先程の続きか。いや、舞い落ちて降り積もる天使のはね。
 おおう、なかなかに素敵なフレーズ。それもらったあ!! とは無論小箱の片隅ほども思ってません。うん。
 そうこう耳を澄ませている内に、目的地に着いてしまったので彼の面白言動は見守れませんでした。口惜しや。
 なんかおばあさんに怒られて居てばっかりだったのが気に掛かりましたが。私的には「もっと聞かせてー」状態。
 次もしも巡り会ったときは、少年の話を一語一句聞き漏らさないでいようと心の中で誓いました。
 
 純粋な心っていいなあ。ダイレクトに響く単語。見習おう。