ビバ・ラ・銭湯 - 2003年09月14日(日) わずか400円のパラダイス。 それは、銭湯。 一人暮らしをしてからほんとに お風呂の大切さを実感する。 そして、このほど、やっとこさ 近所に銭湯を見つけた。 バスタオルやシャンプーなんかを ひっさげてカラコロと向かう。 ぞうりだったけど、イメージ的に カラコロね。 いいよ。 すごく。 すんごくひなびてるの。 女風呂の窓全開で隣のアパートから 中が見えそうだし、 腰掛け椅子みたいのもないし、 完全におばばたちの社交場だし。 でも、天井がめちゃくちゃ高くて、 それがすごく気持ちいい。 その、高い高い天井に並ぶ小窓からは、 青い空と白い雲がのぞく。 ご機嫌な時間。 こざっぱりした後は、 お待たせしていた彼氏さんと、 小鉢に入った金魚を眺めながら 瓶の100円コーラをぐいと飲む。 コーラのしゅわしゅわで体の火照りを 冷ましながらぼーっとしていると、 番台さんと常連さんのいつも通りの 話し声がラジオのように流れゆく。 「お祭行かないの?」 「わたし、お祭嫌いなの」 「そうなんだ。じゃあまたね」 「うん、ありがとね。またね、ありがとね!」 私たちも、ぎこちない「ありがとう」を残し、 銭湯をあとにする。 なんだか懐かしい気持ちになりながら、 もう随分暮れなずんだ街を歩いて帰った。 太陽を包んだ雲の端は金色。 ...
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