夏音波 - 2003年08月03日(日) 生まれて初めて生きている人に対して、 「これが芸術家かぁ」 と思いました in サマソニ。 レディオヘッドのトム・ヨークのこと。 街に溢れてる「アーティスト」なんていう 安い言葉では片付けられない人。 圧倒的なんだな。 彼の音楽と彼自身が入ってくる感じが。 一昨年、同じようにサマソニでBECKを 見た時もかなり震えたんだけど、 なんかもうオーラが違うわ。 もちろんレディオヘッドは私の中で別格。 私が19歳の時に出会って、 初めて音楽と出会ったと思ったバンド。 でも、ずっと好きだったわけじゃない。 いっときレディオヘッドをほとんど全く 聴かなくなっていた。 OK COMPUTERより後のアルバムはどんどん 機械音ばっかになっていくし、 雑誌でトムは「ロックは死んだ」とか 言ってるし、 「あーなんか、ぽすぎてひくわ」 と思って聴く気がうせてた。 やっぱり私はギターの音が好きで、 "Anyone can play guitar."と 叫んでいた若い音に惹かれていたし、 私の成長がないといわれれば そうかもしれないけど、 やっぱ生音に近い衝動的な音を欲っして 遠ざかっていた。 それが、今回初めてライブを聴いて、見て、 なんかそういうのをポンと越えちゃった。 こんな気持ちになれるなら、 明日がどんなでもいい と思った。 もちろん出てきた涙は感動ではなく、 口内炎の痛さによるものだけど、 揺さぶられたのはほんと。 トムのダンスもすごく愛おしいと思った。 これは人には伝わらないだろうなー。 気持ち悪いかもしれないけど、 そんな感じ。 とにかく、ここまで堪能できたなんて、 口内炎の痛みに耐え、 安静?だけんなん?? と、炎天下の中カーニバルに心酔して ほんとによかった。 チケット引き換え所にて 「チケット忘れたーーー!!」 と叫んだおバカな声も、 ぬけるような青い空に溶けて、 今となってはスイートメモリー。 これが、私の夏音波。 ...
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