雑記
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井川遥さんが結婚・・・!! お相手が一回り以上も年上の方でちょっとびっくりです。
木曜に「麦の穂を揺らす風」を見てきた。 アイルランドの独立闘争に身を投じるある兄弟を中心にした話。
義勇軍の中心人物である兄のテディが「アフリカが独立するなんて絶対ありえない」ということを引き合いに出し、だから「アイルランドだって完全にイギリスが手を引くなんてあるわけないだろう」みたいなことを言ってたんですがね。 考えてみるとこの映画の時代は1920年代だから、90年も立ってないわけだけど、 アフリカが独立するなんてありえない―それが当時考えうる認識だったんだぁ。
時代は変わる。 今は当たり前だと思ってる状況が、5年後3年後変わるかもしれないって 最近痛切に感じる。日本が戦場になるなんて絶対ないと思っていたけど、 近頃の北朝鮮との関係を見てたら、もしかしたらもしかするんじゃないかって 不安になるし。映画の時代から40年ほどたてばアフリカの国々はヨーロッパからの独立を果たしたし、逆にヨーロッパの人たちが中東に新しい国を作ったりもして、今の複雑な現代社会ができている。
人間の根本にあるのは「愛する人と平和に暮らしたい」ってこと・・・ それをおざなりにして政治的なかけひきが表にでてきてしまうと、本来の目的を見失ってしまう恐れがある。だからといって純粋でいることが物事を上手く進めるとは限らない。
そのさじ加減は一歩一歩足場を確かめながら踏み進んでいくしかないわけで、 だから私達にできることはまずは過去の歴史に学ぶことくらいなんじゃ? そういう理由で、この映画が胸にズシンとこたえました。
せっかく勝ち取った講和条約を無駄にしたくはなく、完全な独立は段階的に進めていこうと する兄と、底辺の人々の暮らしを知ってるからこそ独立と改革を強く願う弟。 そして内部の反乱が抑えられなければ又英軍が戻ってくると判断した兄。 それぞれの想いを切り取ってみると理解できるのに、これがひとつの激動の時代の波に さらわれた結果、悲劇になってしまった。
最後に兄と語るシーンでの弟ダミアン役のキリアン・マーフィーの瞳がハッとするほど綺麗で、 一転も曇りない澄んだ水色なんですが、その澄んだ目で見られる兄がどんな思いだったか、考えるだけでも辛い・・・映画前半にあった拷問にもまして苦しいラストシーンでした。
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