独白2
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2007年02月05日(月) 言葉

言葉ではどうにも出来ない表現を
どうにかしようと頭で考えて
言葉ではどうにでも出来る表現を
どうにか実現しようと考えて
言葉で表されたものの不確かさを痛感し
言葉で表されたものの威力に打ち拉がられる

宗教関係のものを読んでいるとそう思う
自分の中のことすら自分で決められず、自分の事すら考え及ばない
その事実を痛感しつつ、宗教というものについて考える
神という存在について常に考える
神はいるのかいないのか

現存する全ての宗教を私が知る事は出来ない
現存する全ての事柄を私が知る事は出来ない
なんでこんなにも頭が悪いように生まれてきたのだろうかと
選択する為の大前提である知るということすら出来ずに、どう選択をしろというのだろう

現在私は何かを知るにしてもショートカットで知ろうとしている為に、余計に真実が見えない
真実が見えないのにもかかわらず、選択をしようとして出来ないという
まずは何事にも知るという行為をしてから選択をすべきだとは思っていても、現在存在しているだけでも選択を常にしている
私は今一瞬も選択をしないでいる瞬間がない
呼吸をするよりも自然に常に選択をしている

宗教を信仰している人間は、その選択をしたその瞬間の感情を理解しているのか?
その言葉が全てを支配するその世界を、理解した上での選択だったのだろうか
今現在私が得ている些細な、本当にごく一部の知識から判断するに、ユダヤ、キリスト、イスラムの宗教は言葉の世界ではないのかと思う
あくまで、現段階の私の拙い知識の印象で述べた場合であるわけですが

言葉に踊らされている
そういう印象が拭いきれない
ただ、今後私が宗教を根気よく、自分の頭の悪さにも吐き気を催さずに根気よく知るということが出来たならば
印象が変わるかもしれない
そして私も宗教を信仰できるかもしれない


神の存在を言葉で表そうとして失敗し、世界の仕組みを表そうとして失敗する
でも言葉に頼らずにはいられない
言葉に頼らずにはいられないにも関わらず、些細な感情でさえ人に伝える事が出来ない私が
どうして神を、世界を表せるのだろうか

常々そう考えるのですが、私はそうしようとする事を選択してしまった
今さら変えようという選択の意思が限りなく薄い
薄いが為に私は現在困窮している
困窮することすら選択の一つなのかもしれない
可能性を考えるときりが無い

言葉はそれを、簡潔にし、完結に導くと、信じている(信じる事を選択している)

すでに私は何かを信仰しているのだと、言葉の上ではわかった



言葉ではどうにでも出来る表現を
どうにか実現しようと考えて


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