ILLY'S LOVE RING
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不意に、会いたくなった。 今すぐ、会いに来て、チャイムを鳴らしてくれる。 そんな空想をした。 現実は、そんな甘くない。 あの人は、起きない。 来るわけない。 わかってるのに空想する。 超能力みたいに、 思ってることが伝わって、 同じことを思っててくれないかな。 そんな、ばかみたいな、 子供じみた空想。 きっと、さっき読んだ本のせいだ。 会うってこと。 それが、どれほどの価値をもってるのか、 私にはわからない。 とても重要なことかもしれないし、 何の意味もないものかもしれない。 だけど、 何の意味もないことに、 何かの意味を見出すこと。 ほかのときなら馬鹿げてるって笑い転げてることを、 本気で出来ること。 きっと、 それが恋愛の本質。 好きって言われるよりも、 大丈夫って言われるほうが嬉しい時もある。 愛してるって言葉よりも、 しょうがないなって顔のほうがいい時もある。 そういうものなんだ。 たぶん、きっと。
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