嘆息の記録



川原泉「美貌の果実」

2006年07月23日(日)

川原泉の短編集
「架空の森」が読みたくて読み直す

シュールな終わり方でありながら結局はハッピーエンドという
読む人に難解な質問をしたまま終わってしまうものがたり
特にこの人の作品はハッピーエンドなのかどうなのかが
微妙になっているものが多くて
読者に判断をゆだねることが多いと思われる

架空の森などは読者主体ではなく主人公主体での話だと思う
主人公が飛びぬけて個性があるので
それに入り込むという読み方だ

おそらく70年代終わりか80年代前半の作品ではなかろうか・・・・
あと再読してよかったのは「愚者の楽園」
全体に漂う停滞具合とよんでてゆっくりになる調和度は
かなり良い
よんでてゆっくりになるのはあまりないので
よむだけでほんわわーーんとなる

ここら辺は売らなくてよかったとしみじみ思う

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今年この人の作品で
「笑うミカエル」があるが
登場人物の配役はちょっと・・・・なかんじですが
以前の日記にも書いているのですが
主人公の女の子がとってもいい感じ
多分あったら見に行きます。

でも、見に行ったときの年齢層はどういうことになっているのでしょう????
かなり興味がわいております。
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