2004年07月16日(金) |
C:Cabin fever いらだち |
この世が誰かの夢ならば、 僕は何のために生きればよいのだろうか。
耳を塞いだ筈なのに聞こえてくる声達。 意識を零に置けば、もう其処は零じゃない負の位置だ。 悪夢なのか、ただの夢なのか。夢の中で考える。 これが夢だと認識できる、ならば自由にできるんじゃないか? しかし僕はまだ東京都で生活を送る。
これはきっと素敵な夢なんだね、 もうひとつの僕のあるべき世界なんだ。
世界から少し(そう、ほんの少し)目をそむけて見る。 笑い会える生活の下では、誰もが笑い会えるわけでもない。 目をそむけたことを後悔し、イヤホンを取り出し 音量を上げて、世界から逃走する。 僕は僕の世界で、何をしたいのだろうか。
この世界では自由になれるはずなのに、 僕は自由になれる翼を求めない。 理由はわからない。ただそれが誓約なんだろう。
ほんの数時間を何年も遊びつくす、知らない世界が生まれだす。 夢から覚めたあと、夢はどうなるんだろうか。 消えずに残るわけがないんだ。僕が、僕であり続けられないのと同じく。 僕はただ、夢から覚めなければいい。 そう、ずっと永遠に夢の中で…。
そして、消えた。
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