死の一つ前。僕はいつでも一つ前だ。そう、思い込んだ。僕だけが、知っていた。そして、味わう生の味ふつうの日常、ふつうの生活。そして、味わう死の味違うの食卓、違うの生活。初めて体験したそれに、好きでもない。嫌いでもない。「嫌い」って言って、僕は逃げた。