遺書

2004年06月24日(木) 戻レナイ

汚れたホーム。
世界から青と少しの色を切り取ったその世界は
僕らの世界の歴史から離れた場所。
其処で過ごした日々が今僕を、

白熱灯の握るペンが懐かしい
彼は今でも元気だろうか
日傘の中で騒ぐ窓ガラスは
夢を叶えられたのだろうか
横断歩道は一体どれだけの人間を
殺してしまったんだろうか

色々な生活を過ごした
ただ、今は自由に飛べる気がしない。

自分専用の空はもう消えてしまったし、
羽根もないんだ。

僕の心は何処へ行けばいいんだろう、
世界は僕の心を何処に置くんだろう。

あの世界に残れれば、
あの世界を残せれば。
戻りたい。

一つの線を越えて戻れない世界の。
理不尽な条件が揃わない、素敵な。
毒味が済んだ、目が澄んだ僕の瞳。

大好きな、
愛すべき。






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