遺書

2004年03月13日(土) Zaubermarchen

それは小さい時に聞いたおとぎ話。
綺麗な歌を歌う少女の話。
とても長かったのだけれどまだ私は覚えている。
覚えている、いいえ、脳の奥に閉まっていて正確には感じている。
そんな感じ。誰もが一度は夢見る大切な心の話。

ただ、私にその歌は歌えないと思った。
とても大切な物を私は置いてきた。
とても大切な人を私は失ってきた。
とても大切な夢を私は奪ってきた。

それは小さいときに聞いたおとぎ話。
多分今では忘れられた歌。


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