僕の影が薄くなるのに気づく、一月頃。
目をつぶって思い出すのはブラック。 目を開けて写るのはいつもと違う朝。
手を握って掴んでいた物は明日。 手を開いて見えてきた物は今日。
いつもと違う目を見つめて、 僕は今日変われた気がする。 いつもと違う目を見つめて、 君は僕ではないことを知る。
人と同化することで生きてる気がした。 僕がどうかしていることに気がついた。
人の体を借りて感じる快楽、絶望。 夢を見つめて下り落ちる、現実。
他人に近くなることで自分を感じた。 ひとになろうとしてかげをおとした。
僕は君ではないんだよ、気づいたんだ。 影は僕じゃない、けれどどこか懐かしい。
この思考は普通であって、普通じゃない。 常識ってなに?それ、世間の片割れでしょ? 常識が嫌い、と言ってカッコつけることで 自分の影から逃げられる気がした。
さようなら、
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