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2006年01月14日(土) 雀鬼「くずれ」でもすごい。。

そろそろお正月気分も抜けてきたので、軽く文庫でもと思って、阿佐田哲也「雀鬼くずれ」を読み始めた。

映画「麻雀放浪記」(阿佐田氏の同名小説が原作)もなかなか面白かったし、短編なら気軽に読み進めると思って短編集にしてみたが、配牌を見ながらの息詰まるゲーム展開に、せいぜいTVゲームか家族マージャンを一年に一回ぐらいやるど素人には、雀鬼「くずれ」でも、雲の上のようなレベルの高い展開である。

まず一話目の「天和くずれ」で、もうすでにやばい。
時代設定は「麻雀放浪記」のような戦後すぐの東京の裏町が舞台で、戦後のどさくさで治安も何もない、顔を合わせている相手も敵なのか味方なのか、プロなのか素人なのか、そんな腹の探り合いの中で天和積みをするいかさま雀師の物語。

二話目の題名が「末は単騎の泣き別れ」で、題名だけでかなりやばそう。。




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izumi [HOMEPAGE]

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