今日は、待望のヨーヨー・マのコンサート（in札幌コンサートホールKitara)に行って来た。

プログラムは、バッハの無伴奏。

曲の志向性もそうだが、目の高さが合うような真正面な席だった事もあり、聴いている方も気が抜けない。
こちらまで演奏中のようなコンセントレートな気分になる。
けれど、たまに鳥が囀るような明るい曲調の場面などをとても愉しそうに弾く彼の姿には、ほっとさせられる。

アンコールで弾いた中国的な小品も非常に印象的。

さて、ここのところ札幌は桜は開花したがなかなか気温も上がらず、空気も乾燥しがちで、もしかしたらどうも音の鳴り（あくまでも空気の問題。演奏は関係なし）が今一つだったかも知れない。

贅沢を言うともう少し高めの湿度と気温の中、薔薇や芍薬などが咲き乱れる美しい中庭の一角や、ほんの20〜30人ぐらいがゆったりと座るサロンなどで聴いてみたい人である。

現実には叶わない夢のような話である。