TWILIGHT DIARY
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music,art,book,food,fashion,and nature etc.etc...
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今夜は、ヨーヨーマの無伴奏チェロを聴いている。 数年前からBSで何度かこの演奏(映像とコラボレーション)を目にしていたが、今月CDを買った。
ビルスマのバロックチェロのあの枯れた庭の奥深くにある過去への扉が開かれた音とは、趣が全く異なる。
ヨーヨーマの庭には、いくつもの扉が用意され、訪問者は様々な夢を垣間見る。
美しい庭園の色鮮やかな牡丹や芍薬が風に揺れると、 一瞬にして都会の高層ビルの窓越しの風景。
そうかと思うと、夏の木漏れ日にきらめく蓮池のほとり。 次の瞬間、人のいない静かな校舎の天井の高い廊下、らせん階段。 或いは、白い壁の病院の個室にて。
めくるめく場面の転換に翻弄されても、 現実に戻る扉は、ちゃんと用意されていて、訪問者は安堵する。
ちなみにヨーヨーマは4歳の頃から、 このバッハを2小節ずつさらっていたそうで、 成長と共に全曲を完成していったことになる。
それにしても彼のバッハは、なんとも生命力の強い、色彩鮮やかな音の庭で、 訪問者さえ望めば、日がな一日遊ばせてくれるのである。
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