TWILIGHT DIARY
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今日、窓越しに家の裏の方を眺めていたら、 数日前までは、半数がフキノトウだった京ブキが、 すでに全部、蕗になっていた。 蕗の回りに自生している野三つ葉も、15cmぐらいに成長している。
彼らは、夏になるまで、結構な食卓の惣菜の助けになる。 私が植えた訳ではない。 ここに越して来た当時から、すでに自生していた。
京ブキは、山ブキより灰汁が少なく、 なんと言っても、その鮮やかな薄緑色と、淡い香りが良い。 食用になるが、造園の水回りの植え込みに使われる事も多いらしい。
庭に人工の小さな川の流れを造り、鯉や鮒の泳ぐ池でもあれば、 この食用に使われている京ブキも、活躍の場があったろうに、と思う。
私が小さな頃に育った家には、庭の水回りに山山葵(やまわさび)が、 植えてあった。小さな私は、食用のために植えてあるのだと思っていた。
街に住む者が、庭に人工の自然のパノラマを再現するのも、 都会の休息の時間に、疑似体験の旅の扉を開けさせて、 疲労した精神を解き放つためではなかったか。
そんな庭が造れるのは、いつの日か。
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