昔、駄菓子屋なんかで当たりが出れば10円もらえたり
もう一個もらえたり、そういうお菓子が沢山あって。
今よくよく考えたら、そういうお菓子を10円出して
買うより、うまい棒一本の方がお得なんだけど
それでもおまけっていう魅力に取り付かれていた
僕達はよくベビースターのカスみたいなお菓子とか
よく買って食べてた。たまに当たって
その喜びがたまらなくって、しわくちゃのばあちゃんが
おめでとうなんてしわくちゃに笑って、それも嬉しくって。
そしてまた同じの買って…結局ただの無駄遣いというか
夢を10円で買うみたいな。夢も夢でしょぼい。

そういうバカみたいな行為今でもやめれなくって。
今日久々にガリガリ君を買ったら当たってしまって
凄いテンション上がってさ、意気揚々と店に戻って
これ当たったんですけど！ってちょっとバカみたいに
幼心みたいなの出しちゃって、でもそこコンビニで
なんか店員の同じ歳くらいのお兄さんちょっと苦笑いで
そこの好きなやつ持っていって下さいって冷ややかに
言われて、一言ぐらいおめでとうってばあちゃんみたいに
言えよって思ったけどどう考えても、都会の真ん中の
コンビニの深夜２時じゃ誰も喜べないっていうか
いい迷惑だよなぁって思った瞬間とても恥ずかしくなって

喜び＜恥ずかしさ　この方程式が成り立った瞬間。



あぁ、僕も大人になったなぁって思った。
ガリガリ君はちゃんと貰ったけどな。

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