動くと痛いから
止まったままの自分
動かなくちゃ
何も変わらないよと
言ってくれる人が沢山いるのに
痛いところは
セメントで塗り固めて
隠す
神経を抜いてしまえば
痛くないから
後戻りできないとしても
痛くないのが
いい
日向と会っても
普通でいよう
当たり前の事なのに
情緒不安定で
そんな事が
難しい
普通に笑って
普通に話して
普通にばいばいしよう
日向がバラを一輪くれました
嬉しいはずのそれが
なんだかとても切ない
「仲直りしよう」
ってくれました
仲直りってなんだろう
日向がごめんねって言ったら
それですむ事なのかな
問題は未解決のまま
流れて行ってしまうのだろうか
甘え方を忘れてしまった様に
日向にどう接していいのか
わからないまま
ぎこちないまま
時は過ぎ行く
日向が
アルと一緒に過ごせなくて
ごめんね
と言った
ううん
いいよ
ごめんね
平気だから
大丈夫
ごめん
辛くない
辛くない
辛くない
呪文のように繰り返す
大丈夫だよ
こっちこそ
ごめんね
修行たりず
ちょっと
痛い顔をしてしまう
しばらく
無言のまま
声を出さず
泣き出す日向
泣かないで日向
それでいいの
それであなたがいいなら
そんな事くらいで
あなたが色んな事を誤魔化して
私と付き合っていてくれるなら
私は感謝しなくちゃね
日向がいろいろ誤魔化してるの
知ってるから
時にどこかで
綻びが出来る
それを指摘したところで
なんの意味もない
元々私たちは
有り得ないところに成り立っている
関係だから
あなたが
認められない
関係だから
家に着いて
日向にメール
今日はバラ ありがとう
すごく 嬉しかった
日向にお花を貰うのは
チューリップに続き第二段♪
書いていて分かった
日向が純粋に
お花屋さんの前を通りかかった時に
アルを思い出して
あげたいなと思ってくれての
プレゼントなら
すごくすごく嬉しい
でも そうじゃなくて
罪悪感・・・
それだけじゃないの
分かるけど
無いわけじゃない
と思ってしまったから
なんだか
とても切なかった
嬉しい事に
嘘はない
気持ちがとても
嬉しかった
敢えてバラをプレゼントしてくれた事は
すごく嬉しい
素直に喜べない自分がいや
単純になりたい
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