レイニー・シーズン - 2008年09月10日(水) ママッ料理の昼食からオフィスに戻ってきた瞬間、内線電話がなった。 いつも製造現場に顔をだすので、電話がなるときは決まって、問題が起きた時。 品質管理のシャリーナとザイーダからだった。 「MD、いま時間ありますか?おききしたいことがあります。」 部屋の空気が一瞬よどんだ気がした。 実際は気のせいだったが。 二人を会議室に通した。 「MD、お忙しいところ申し訳ありません。」 丁寧な物言いがよけに不安をかきたてる。 「実は…他の社員にはOT(残業)があるのに、私たちにはどうしてないのでしょうか?」 思ったとおりだ。 「君達にOTがないのは職務のせいだ。品質管理は十分、就業時間内に業務を終えることができる。」 「他の人たちは土曜日もでてきています。」 「君達は土曜日に出勤する必要はない。今までもそうしてきたじゃないか。」 次の言葉を待つ。 しびれを切らしたのか、姿勢を取り直し、言い始めた。 「本当は、お金が必要なんです。」 去年は他の社員には一切口外しないことを条件に貸付金を給与天引きで支払った。 10ヶ月かけて。 彼女たちは必要な人材ゆえ、むげに断るわけにはいかない。 かといって今回もアクセプトすれば、また次も言ってくる。 全ての仕事をほとんど部下に任せてるので、私のルーティンワークはないに等しい。 しかし時々、 こういうバランス感覚を要求される仕事が突然舞い込む。 彼女らに気持ちよくはたらいてもらいたい。 対して、利潤追求をやっていかなければ彼らに払う給与さえかせげない。 雨季にはいったというのに、雨は降ってくれない、曇り空。 忘れて流しきってしまえるほどの豪快な雨が 今すぐにでも降ってくれればいいのに。 ...
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