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2005年12月13日(火) 兄さんへ

誰もわからないかもしれないけど、此処に書いておきたい事がある。

兄さんだけじゃないけど、
「人に頼る事」をストレスに思ってしまう人って居るよね?
そういう人が、私の周りにはとても多くて。
それに反して私は
「頼って欲しい 甘えて欲しい」と思ってしまうんだ。
兄さんや、他のそういう人達にこの思いが負担になってしまう事に最近気付いたんだ。

ごめんね。
何かしたいって思っててごめんね。
おごりだよね、私の勝手なおごりだよね。
本当にゴメンね。

私のこの気持ちはどうやって昇華したらいいんだろう??
それだけ、誰かに訊きたいんだよ。
誰に訊いたらいいんだろう。

私の手を引いてくれる人は居ないのかな…?

私はひとりですか。

ねえ、兄さん…ごめんね。
私は何も出来ない。
こう思う事があなたの負担だから、あなたの見えない所に仕舞っておきます。

兄さん、兄さんにも頼れない、この事は訊けない。
そしてあの人にも訊けない。


今一番大きな不安のひとつは兄さんたちの事。
もうひとつはあの人の事。

あの人を好きでない私なんて私じゃない。
あの人を諦めた私は、当分恋が出来ないと思う。

そしてあの人も…あの人も兄さんと同じなんだ。

何かしたい
あの人のために何か出来たら嬉しい

あの人はそう思われるのがストレス。
あの人も見えないように、此処にしまっておくから…。

本当にゴメンね、兄さん…。
私は心から信頼しているから。
そして此処に居る…。

唯それだけなんだよ。



2005年10月11日(火) 此処はその為の場所なのか?(注:自傷日記につき)

吐き出す場所がないと、此処にしか書けなくなる。
どれも本当の私だけど、此処に居る私は暗く孤独な私。

何ヶ月ぶりだろう…腕に傷をこしらえてしまった。
これから冬へ向かって、危険な季節は続く。
さっきやったばっかりなのに恐ろしいくらいにまた「切りたい」衝動に駆られている。
どうしたらいいんだろう…。

間があいたので、剃刀を持つ手が震えた。
二度くらいやめようと思ったし、やめておけばよかった。

でも、朝からずっと
「我慢出来る気がしない」
そう思っていた。

これまた久しぶりに縫合。
麻酔をいつもより少し多めにいれられた。
I先生は結構荒っぽいので、血液の混じったキシロカインが白衣に数箇所飛び散った。
それを見つめながら処置されていた。
あの病院の外科へにいけば、どの先生もナースも私を知っている。
不名誉ながら、
「リストカット常習者」として。

午後は外来が無いので、通路を通るドクターは数人いた。
みんな、見た事のある先生ばかりだった。きっと向こうもそうだっただろう。

家に帰ってきて、Y先生に電話で報告。
繰り返さないようにと注意を受けた(今思い出している辺りやばい)。
これほど頭が真っ白になれることなんてそうなかなかない。
自傷から注意を逸らそうと言うのは、今は無理な相談だと思う。

麻酔が切れてきた。

痛みすら快感にしかなり得ない。

狂気ではない、正気だから…生き続けたいから腕に痛みを刻む。
死にたいと思った自分を戒める為に。



安宅 さゆみ   

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