彼女は無垢な天使だった百合の花と自分の羽と白さを比べて微笑んでいた彼女は気付いていなかった落ちた羽には白さがなかった汚れた羽は重かった息が詰まるほど苦しくて汚れた羽を横たえた天使はもう飛べなかった涙が身体を伝っても羽の汚れは落ちなかった天使はもういちど飛びたくて心を悪魔に売り渡す天使の穢れぬ白い羽は欲望で黒く染まっていった彼女は再び羽を手にした羽ばたく喜びを取り戻しただけど彼女は天使じゃなかった