活字中毒のワタシの日記

2016年12月09日(金) 中野東禅『心が大きくなる座禅のすすめ』


中野東禅『心が大きくなる坐禅のすすめ

座禅について軽く流し読みして知るにはちょうどいい一冊だと思います。

心を整えることや禅の教えについて知りたいなら、枡野俊明さんの本がおすすめ。

すでに仏教や禅についてある程度知識を得た方には物足りないのではないかと思います。

ただ、難しく考えすぎて座禅ができない方には、効果的かも。

以下、心に残った箇所。

「私たちが煩悩に悩み苦しんでいるときに本当に必要なもの。それは『無』という功徳ではないかと思います。」(p25)

「本来、自分の心がなくなるはずがないのですから、探しまわる必要もないのです。」(p126)

中野東禅『心が大きくなる坐禅のすすめ



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2016年12月08日(木) 蛭子能収『ひとりぼっちを笑うな』★★★☆☆


蛭子能収『ひとりぼっちを笑うな

蛭子さんの処世術。
戦略として、自分のあり方。

自分を知ること、自分を生かすためのスタイルの持ち方や居場所の見つけ方など、生きづらさを抱えた人のヒントになるんじゃないかと思いました。

「他人に嫌われないためには、他人に好かれるためには、一体どうすればいいのでしょう。それは、“他人に余計なことをしない”こと。たえだそれだけで十分。」(p79)

「目立つのは嫌いだけど、誰かに褒められるのは嫌いじゃない。
僕と同じような内向的な人はそういう傾向が強いような気がしてなりません。できれば放っておいてほしい、できればひとりになりたいと思っている一方で、心のどこかでは、誰かに評価してもらいたいと切に願っている。」(p97)

「個性というのは、あくまでも人が自分をどう見るかの話であって、自分のほうからアピールするようなものではない。」(p105)

「自分のことを、あらかじめ低く、低く見積もっておいたほうが、人生ってラクですよ。」(p115)

「いまいる状態を自分がイヤだと思うなら、まずは自分のほうから動かないといけない。」(p208)

現実を変えるのは、行動だけ。

「だから、僕の人生の一番の目的は、“死なないこと”です。」(p212)

いつでも死ねるから。
生あるうちは、死なない。生きる。

蛭子さん、好きだな。

蛭子能収『ひとりぼっちを笑うな



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2016年12月07日(水) マツコ・デラックス『あまから人生相談』★★★★☆


マツコ・デラックス『あまから人生相談

「面倒くさいことを回避しては絶対に生きてゆけないの。頑張って、面倒くさいことを。」

このメッセージに、泣きそうになった自分は、頑張れていないからなのか、頑張っているけれど結果が出ないことに疲れているからなのか。

50の相談にマツコさんが答える人生相談。

辛口なようで、愛情がたっぷり。
とても励まされる一冊でした。

結局、幸せになれるかどうかではなく、自分で幸せになるかどうか。

心に残ったところ。

「幸せとは、決して刺激的な日常を意味するものでも、すべてを手に入れることでもないの。(略)しかも、ひとりの人間が手にすることのできるものには限度があるの。」(p18)

「でも、勝ったからといって、必ずしも幸せになれる保証はありませんよ。それが自分ののぞみでなかったことに気づくかもしれないし、何かを勝ち得た代償として、失うものの大きさを知るのかもしれません。
ただ人の成功をねたんでいるだけでは、生きている価値がありません。そして、成功イコール幸せでもないもんよ。人生とは、えらく厄介なものですね。
そう、自分が幸せかどうかは、自分で決めるしかないのよ。」(p42)

「何故それがいえないのか、その根源にある問題を自分で発見できたら、人に対する恐怖心は和らぐはず。自分の心を知るためにも、今一度人生を顧みることも必要かもしれないわね。『浮く』ことは悲しいことではないのよ。周りと一緒という生き方にこだわらないことで、新たに生まれてくる喜びは必ずあるのだから。頑張ってね。」(p38)

「だから最終的には、老いていようがいまいが、幸せを感じることができているのかいないのかということに尽きるように思うのです。」(p88)

「幸せとは、若い内だけのことや老いた結果なのではなく、その道程の生き方なんだろうと思うのです。」(p88)

「そんなセリカさんならわかるわよね?人生ってのはそうそう思うようにうまくはいかないってことぐらい。夢なんて見ないほうがいいともいわないし、努力したって報われないともいわない、だけど、大事なことはセリカさんがどんな風に生きたいのかであって、モテるかモテないかではないのよ。」(p103-104)

「心が疲れたから、しばらくの間楽をさせてもらったと感謝して、もう一度、それこそ死んだ気になって人生を取り戻すのよ。生きるって、ただ楽しいことだけで苦しみなんてないとでも思っているの?涙して、それでも笑って、歯を食いしばっていなきゃならないのが人生よ。」(p180)

「子供はすぐに事情をわかってはくれないかもしれない。でも、間違った可愛がり方によって、将来、どれだけお子さんが苦しむかを考えれば、今、お母さんが苦しまなくてはダメよ。離婚のことも、生活レベルが下がったこともきちんと伝えた上で、時間がかかってもちゃんと納得させないと。
子育てって面倒くさいことの連続よ。子育てに限らず、生きるってことは、面倒くさいことを次々と乗り越えてゆくことよ。でも、それらから眼をそらし続けてゆけば、親子関係も、お母さん自身も、そしてもちろんお子さんも、現実を直視できない人間になってしまうわ。
面倒くさいことを回避しては絶対に生きてゆけないの。頑張って、面倒くさいことを。」(p184)

マツコ・デラックス『あまから人生相談



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