活字中毒のワタシの日記

2016年11月02日(水) 中島聡『なぜあなたの仕事は終わらないのか』★★★☆☆


中島聡『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

心に残ったところ。

「心理学では、決断や意思決定をする際に減少する気力のようなものを『認知資源』という名前で呼んでいます。この言葉を使うと、つまり世界の偉人は、認知資源を経営や政治のために温存しているということになります。」(p78-79)

「私が仕事をするうえで最も大切だと考えている『あること』をきちんとこなせる人は100人に1人もいませんでした。
その『あること』とは、『常に締め切りを守ること』です。正確に言い換えれば、『常に締め切りを守れるような仕事の仕方をすること』です。」(p147)

ロケットスタート時間術。

「仕事が終わらなくなる原因の9割は、締め切り間際の『ラストスパート』が原因です。」(p155)

「一言で言えば『時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し、締め切りが近づいたら流す』という働き方です。」(p157-158)

「最初の2日で仕事の8割を終わらせる」(p158)

「仕事の提出を前倒すのではありません。取り掛かりの時期をこそ前倒すのです。」(p159)

ロケットスタート仕事術のカスタマイズ方法。
「ポイントは
1大きな仕事は縦に切り分ける
2複数の仕事が並行するときは、1日を横に切り分ける
3それでもダメなら納期延長を申し出る」(p220)

「何かの実践のために知識が必要な場合、知識はやりながら覚えていくべきだということを言いたいのです。つまり、崖を飛び降りながら飛行機を組み立てていくのです。」(p227)

天職の見つけ方
「集中力を無理に引き出さなければいけない仕事をそもそもするな、ということです。」(p234)

「天職とは、『傍から見ると苦しそうだが、本人にとってはそのこと自体が喜びであり、いつまでもやっていたい仕事』のことです。」(p235)

「仕事は『頼まれなくても自分から喜んで残業するほど楽しい仕事か』どうかで選ぶべきなのです。」(p237)

「結局、人一人の人生にとって一番大切なのは、自分の好きなことをやるかどうか、やり続けることができるかどうかだ、というシンプルな答えにたどりついたのです。」(p264)

「自分が幸せになれる行動をしないと、人は幸せになれない。」(p264)

「新しい明日のための期限付きの努力であれば、今まで何事にも集中できなかったあなたも、集中して耐え抜けるはずです。」(p267)

『認知資源』を意識し有効雨用することと、ロケットスタートを実践する。
それだけでも効果は大きい。
あとは実践するだけ!

中島聡『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか



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2016年11月01日(火) 藤由達藏『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』★★★☆☆


藤由達藏 『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる

グズを治すための知恵が紹介された本。

「先延ばしにする人は、仕事の全体を見渡せていないという特徴があります。(略)
まず、先延ばし癖のある人は締め切りを決めるだけでなく、取りかかる期限を決めましょう。作業をスタートさせる期限と締め切りの期限があれば、ギリギリになる前にスタートでき、進捗や全体を把握することができます。」(p55)

「10秒で行動する人は、頭に『見取り図』を描いて行動している。」(p62)
大切なのは、見えないものを見える化すること。そうすれば、行動できる。

「『考える』とは、論理的思考法を使って、なんらかの解決を図るために頭を使うこと。一方『悩む』というのは、『行動に結びつかないように考える』ことです。解決を図ろうと考えながらも、結論を出さず、行動にも結びつけません。そして、それを『考えている』と勘違いしてしまいます。」(p68)

「悩みたい人は、次のことをすればすぐに悩むことができます。
1.ネガティブな気分に浸る
2.結論を出さず堂々巡りをする
3.できない理由をとことん探す
4.他人に相談するが、アドバイスを活かさない
5.結論が出たとしても行動しない」(p68)

「人は意識を向けた方向に進む、という性質があります。(略)
成功や失敗も同じで、失敗について考え続ければ、失敗に近づくことになります。逆に、成功について考え続ければ、成功に近づきます。」(p70)

気分をリセットする5つの方法
「1気分は選択できる、と知る.
2.「感情表現の3要素(表情・動作・言葉)で気分を切りかえる
3.思い出すだけで気分が変わる
4.想像しただけで気分は変わる
5.気分は伝えることができる」(p103)

「10秒で行動する人は、今のこの一瞬一瞬に集中しています。そして、今できることは『小さなことだけ』ということを知っています。今の限界を知っているからこそ、やっていることがあります。
それは『いらないものを捨てる』ということ。
今できないことや、今は取り組むべきでないことをどんどん捨てるのです。
(略)
いらないものがあると、今できることの邪魔になります。」(p121)

「結局『今すぐ動く』意識が人生を変える」(p148)

人生を変えたい、変えよう、具体的に動こう。

藤由達藏 『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる



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2016年10月31日(月) 花森安治『花森安治灯をともす言葉』★★★★☆


花森安治『花森安治灯をともす言葉

がつん!と喝を入れてもらった一冊。
折に触れて読み返したいフレーズがそこかしこに。

「ぼくらの暮しを
おびやかすもの
ぼくらの暮しに役立たないものを
それを作ってきた
ぼくらの手で
いま それを
捨てよう」

「まいにち じぶんの使う道具を
まるで 他人の目で みている
みがいてもやらない
ふきこんでもやらない
つくろってもやらない
こわれたら すぐ捨ててしまう
古くなったら さっさと捨ててしまう
見あきたら 新しいのに買いかえる
掃除機を買ってから なんだか
掃除が おろそかになった
冷蔵庫を買ってから どうやら
食べものを よく捨てるようになった
物を大切にする ということは
やさしいこころがないと できないことだった」(p70-71)

「亡びゆくものは、みな美しい。
その美しさを愛惜するあまり、
それを、暮しのなかに、
つなぎとめておきたいと思うのは人情であろう。
しかし、そうした人情におぼれていては、
『暮しの美しさ』の方が、亡びてしまう。」(p73)

「『よそゆき』という言葉は、
実に人間生活らしくない、
真実の乏しい、
いやな言葉である。」(p138)

「着こなしは、着るひとのからだと、
こころと、
暮しをはなれて、
美しかろうはずはない。」(p139)

「まるでなにかの発作につかれたように、
むやみヤタラに『おしゃれ』をしたがるのは、
その気持を、いじらしいとは思っても、
やがてそれは『あわれ』と見え、
度がすぎると『あさはか』
『あさましい』とさえ
思わせられるのである。」(p142)

「なにか、アクセサリを一つくっつけるごとに、
それだけずつ、美しくなるようにでも
考え違いしているのではないのだろうか。
宝くじを一枚買うごとに、
百万ずつ当たったつもりでいるほどに、
ごく無邪気で、アホらしいことである。」(p143)

「どのように書くか、というよりも、
なにを書くかだ。
書かなくてはならないことが、なになのか、
書くほうにそれがわかっていなかったら、
読むひとにはつたわらない。
小手先でことばをもてあそんでも、読むひとのこころには、
なにもとどかない。」(p154)

うそのない暮らしを。
恥ずかしくない暮らしを。
まっすぐな暮らしを。

ちゃんと生きなくちゃなあ。

そんな思いにさせてくれた一冊でした。

花森安治『花森安治灯をともす言葉



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