活字中毒のワタシの日記

2016年04月28日(木) 武田双雲『ポジティブの教科書』★★★☆☆

ポジティブの教科書 [ 武田双雲 ]
価格:1015円(税込、送料無料)




幸せな気持ちになれそう、なりたいな、と思えた本でした。

「あらゆるジャンルで、『真似る』ことが大切なのに、『生き方』については、真似る人が少ないのはなぜでしょうか。(略)
指で、筆文字をなぞると、ただ見る時とは全然違ったものとして、僕の脳の中に刻み込まれます。つまり『見る』『観る』『なぞる』(追体験)では、ものすごい差があるということです。
これは、人生において応用できる基本です。人生がうまくいっている人をただぼーっと見るよりもしっかり観る。そして観るだけじゃなく実際に、なぞってみる(模倣してみる)。(略)実際に学んだことを伝え、実践するとあなたの血肉となるでしょう。」(p194-195)

「『内』が整うと『外』も整うのです。」(p197)

伝えると伝わる。わかるとできる。大きな違いがある。
「もし、何か不満がある時は『主語を置き換える』ことをおすすめします。(略)
『質問の角度』を少し変えるだけで、『選ぶ言葉』を少し変えるだけで、少し『言葉を加える』だけで、『答え』が大きく変わってくる。『一歩目の方向』も変わってきます。
つまり、『人生が変わってくる』のです。」(p237)
おまけに語尾に♪をつけるとなおよし。

「『では、どうやったら幸せを感じられるの?』という質問をたくさんいただきます。答えは簡単です。
『あー、しあわせ』って何度も口にすることです。先に幸せになればいいのです。状況に関係なく幸せな気持ちで暮らすのです。結果を待つんじゃなくて、先に気持ちを幸せにしてしまうんです。幸せな気持ちで暮らすうちに、だんだんしあわせ上手になります。幸せに気づく力がついてきます。」(p243)

魔法の言葉
「ダカラコソデキルコト」
「聖なる」
「ナンデスナゼナラバ」
「ボクナラドウスル」
「ノオカゲデ」(p250)

「『で』ばかり使いながら日々の選択をしている人と、『が』ばかり使いながら人生を進んでいる人の差はまさに雲泥です。ひらがな1文字で人生は変わる。そう思います。」(p252)

「将来より今日が大切だという当たり前のことを僕を含め、人間は忘れがちなのです。

では、具体的に『今』を大事にするとは何をすればいいのでしょうか。
それは『味わう』ことです。」(p265)

「もし慢性的な疲れやストレスを感じている人がいたら、毎日、当たり前にしていることに目を向けてみてください。(略)
ストレスというのは案外気づきにくいものです。日常の中で『何気なく繰り返しているもの』をピックアップし、どれがストレスかを探りながら一つ一つ少しだけ環境を変えてみてください。意外なところでフッと楽になれますよ。」(p271)

「自分の人生を祝福できている者は、他人を祝福できるのです。」(p312)

武田双雲『ポジティブの教科書



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2016年04月27日(水) 中山祐次郎『幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと』★★★☆☆




こころにのこる一冊でした。

メモ。

「死を想え。
死を想うことで今生きていることを実感し、喜び、自身の生き方を今一度考えよ」(p12)

「この、こころからの自分の本音に従って生きることができたなら。
もし少しでもそうできてなら、ほんの少し、最期のときの無念が減るのではないか。」(p13)

「末期の患者さんはよく私にこんなことをおっしゃいます。
『先生、最後に一日だけ家に帰って、荷物の整理がしたいんだ』」(p51)

「さんざん悩んだあげく、今私はこう考えます。
医学の目的とは、『いのちを延ばす』ことではなく、『人を幸せにする』ことであると。」(p106)

「現実問題として仕事や子育てをしながらの看病であれば、その瞬間に立ち会えないことは珍しくありません。
むしろ、お元気なときにどれほど心を尽くし、言葉を尽くし想いを尽くして大切な人と触れ合ったか。
その方がはるかに重要なことではないかと、私は思っています。」(p158)

「収容所は、文字通り『すべて』を奪いました。持ち物も、家族も、あらゆる権利も、名前でさえ。
そんななかで、ひとつだけ奪えないものがあった、とフランクルは言っています。それは、与えられた状況でいかにふるまうかという、『精神の自由』でした。」(p183)

茨木のりこさんが生前に書かれた死亡通知のお手紙。
「『あの人も逝ったか』と一瞬、たったの一瞬思い出して下さればそれで十分でございます。あなたさまから頂いた長年にわたるあたたかなおつきあいは、見えざる宝石のように、私の胸にしまわれ、光芒を放ち、私の人生をどれほど豊かにしてくださいましたことか・・・・。
深い感謝を捧げつつ、お別れの言葉に代えさせて頂きます。

ありがとうございました。」(p198-199)

「私たちは、大切な人のために、大切な人をより大切にし慈しむために、『幸せに死』んでいかなければならないのです。」(p206)

「幸せのハードルを、自分で動かす」(p208)

「みんな、きっと知っているのです。
幸せとは、大きな仕事を成し遂げたときでも、運命的な出会いをしたときでもなく、ある日の日常のなんでもない生活の中にそっと隠れているということを。」(p216)

「本当に、いつ死んでも、後悔するような生き方がしたいのです。」(p235)

中山祐次郎『幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと



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2016年04月26日(火) 住野よる『君の膵臓をたべたい』★★★☆☆



あまりリアリティはないけれど、よくできたお話だな、と思いました。
ラストにはちょっとびっくり。

「気づく。
全ての人間が、いつか死ぬようになんて見えないってことに。僕も、犯人に殺された人も、彼女も、昨日生きていた。死ぬ素振りなんて見せずに生きていた。」(p66-67)

生きるというのは。
「誰かを認める、誰かを好きになる、誰かを嫌いになる、誰かと一緒にいてたのしい、誰かと一緒にいたら鬱陶しい、誰かと手を繋ぐ、誰かとハグをする、誰かとすれ違う。それが、生きる。(略)
私の心があるのは、皆がいるから。私の体があるのは、皆が触ってくれるから。そうして形成された私は、今、生きてる。まだ、ここに生きてる。だから人が生きてることには意味があるんだよ。自分で選んで、君も私も、今ここで生きてるみたいに」(p192-193)

「何度も、そうすることを選んだ。
違う選択もできたはずなのに、僕は紛れもない僕自身の意思で選び、ここにいるんだ。以前とは違う僕として、ここにいる。」(p215)

住野よる『君の膵臓をたべたい

住野よる『君の膵臓をたべたい



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